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System No. U0002-2302201116241400
DOI 10.6846/TKU.2011.01315
Title (in Chinese) 日治時代台灣修學旅行之研究―以昭和時期初等教育為中心―
Title (in English) A study on School Excursions in Taiwan during the Japanese colonial period (1926-1945)
Other Title 植民地期台湾における修学旅行研究―特に昭和期の初等教育を中心として―
Institution 淡江大學
Department (in Chinese) 亞洲研究所碩士班
Department (in English) Graduate Institute of Asian Studies
Other Division
Other Division Name
Other Department/Institution
Academic Year 99
Semester 1
PublicationYear 100
Author's name (in Chinese) 梁廷瑜
Author's name(in English) Ting-Yu Liang
Student ID 696300226
Degree 碩士
Language Japanese
Other Language
Date of Oral Defense 2011-01-11
Pagination 155page
Committee Member advisor - 齋藤司良
co-chair - 陳伯陶
co-chair - 富田哲
Keyword (inChinese) 修學旅行
日治時代
昭和時期
教科書
台灣日日新報
初等教育
Keyword (in English) school excursions
Japanese colonial period
Showa period
textbook
Taiwan Daily News(Taiwan Nichi Nichi Simpo)
primary education
Other Keywords 修学旅行
日本統治時期
昭和期
教科書
台湾日日新報
初等教育
Subject
Abstract (in Chinese)
本論文以日治時代昭和時期為時代背景,探究台灣初等教育(小學校、公學校)是如何實施修學旅行,以及實施的過程是否受到政府的安排而有所不同。並且透過相關的文獻與史料,重現當時的修學旅行。
    起源於日本的修學旅行,隨著1895年日本實施近代教育後引進台灣。有別於以往傳統書房教育,這種跳脫學習空間,走出戶外,並且結合教化與娛樂的新興教育活動,受到學生們的歡迎,成為現今學校行事曆中不可或缺的活動。
    在老師精心策劃的旅行行程之下,修學旅行不僅讓學童在參觀的過程中,驗證書本上的知識,開拓視野;藉由整備的交通機關,參觀進步繁華的大都市、現代化的公共建築、農工商業設施等景點,讓學童們在不知不覺中激起對近代文明的嚮往,肯定殖民統治的成果。旅行結束後,為了加深學童們對植民母國─日本的崇拜,老師還會結合學校課程,指導學童發表心得等與修學旅行相關的教學活動,以整合學習成果。
    為了貫徹同化策略,表面上作為學校教育中的一環且具備教化力量的修學旅行,實際上則是在宣傳殖民統治的運作中,扮演著將國家意識傳遞給學童的角色,藉此讓學童們對日本產生強烈的認同感為目的。
Abstract (in English)
This research aims to explore the management and the purpose of “school excursion” practiced in the primary education system of the Showa period. Through inspecting historical materials, the article reconstructs the journeys and education under Japanese domination.
School excursion originated in Japan, and was carried out in Taiwan in 1895 through promotion of modern education. This new teaching style, different from traditional schooling, not only combines education and recreation, but also applies the textbook material in to real world context. In time, this new style of teaching slowly becomes an integral part of the primary education system.
According to school children’s drawings, reports and presentations, students overlay classroom knowledge with trips and demonstrations coordinated by their teachers. Moreover, visits to modernized architectures, including developed cities and novel public facilities broaden students’ horizons and reveal the progress of the country. Students, as a result, gained admiration to those developmental advancements and became content with the Japanese rule.
Additionally, in order to strengthen children’s infatuation with Japan, educators arouse students with previous excursion by constantly arranging courses and teaching materials related to the trip. This repeated conveyance successfully educated people and imprinted the good of the dominator.
The excursion seems education-oriented in nature, but it subliminally advocates Japanese policy and solidifies the ruler’s governance. The colonialist carry out patriotism through national assimilation, build of affection, and identity. The managed school excursion is a practice of consolidating the colony from the bottom up.
Other Abstract 本論文は、植民地台湾における初等教育であった小・公学校で行われた修学旅行の実態を考察し、さらに新聞、写真、または書き残された資料を通じてその実施された事例を分析し、植民地台湾において修学旅行がどのような教育的・社会的役割を果たしていたのかを解明するものである。 1895年に締結された下関条約(馬關條約)に基づいて、台湾を領有することとなった日本は、台湾総督府を通して新しい教育を台湾に導入し、日本に普及していた修学旅行を台湾での近代教育制度の一環として取り入れた。 従来、教室で勉強するような伝統的な書房(私塾)教育とはまったく違い、遊びを通して学ぶことができるという修学旅行は、学生たちに大きく支持され、楽しみとされる教育活動ともなり、今日でも欠かせない学校行事となった。  修学旅行はただ教科書で習ったことを実際に経験させることのみならず、引率の教師によって計画的に作られた日程表は、主な文化施設、整備された都市、先進工場、商エ業発展の成果として見学場所に組まれたので、近代的な装置を見たときの児童・生徒たちは、驚きの感情を隠せなかった。加えて、教師は説明するに際して直接・間接に日本の植民地経営の成果を伝え、そのイメージは子供たち一人一人の心の中に鮮明な印象を刻むものとなった。 しかし、修学旅行の終わりは、それで終わりではなく、児童・生徒たちに強い印象を与えるために、教師は彼らに修学旅行の感想文を書かせたり、クラスメートの前で発表させるなどのいくつかの形を通して、日本と近代化への憧れの気持ちをいっそう強く抱いた彼らは、自らが日本人としての近代文明の担い手であることを意識するようになっていった。 学校教育の一環として修学旅行が実施されるとともに、総督府の植民地統治の功績をも広く宣伝することがその主眼となった。こうした修学旅行は植民地政策の一環、また教化の一環として強く位置づけられていったと言うことができる。
Table of Content (with Page Number)
目次

第一章 序論-1-
第一節 研究動機と目的-1-
第二節 先行研究-3-
第三節 研究方法と範囲-4-
第四節 論文の構成-6-

第二章 日本における修学旅行の歴史-7-
第一節 修学旅行の形成-~1886(明治19)年まで-7-
第二節 修学旅行の始まり-1886(明治19)年-9-
一  修学旅行の実施背景-初代文相森有礼による兵式体操の導入-9-
二  修学旅行の嚆矢-11-
第三節 行軍から実地見学旅行へ(国内鉄道網の整備と共に)-16-

第三章 昭和期の台湾の初等教育における修学旅行-22-
第一節 修学旅行の実施状況(出発以前)-22-
一  実施時期-22-
二  旅行方面-24-
第二節 修学旅行の概要-27-
一  島内修学旅行	-27-
二  内地修学旅行	-39-
第三節 修学旅行の変容-45-

第四章	学校現場が求めた修学旅行-50-
第一節 教科書に見る修学旅行-50-
第二節 修学旅行の感想から見た意義-57-

第五章 結論-61-
一、 教育的効果を収めた修学旅行-61-
ニ、 見学場所について-62-
三、 戦争期の修学旅行-63-

参考文献-65-	
付録1『遠足及修学旅行ニ関スル注意ノ件』-69-
付録2 小・公学校の島内修学旅行に関する記事-76-
付録3 小・公学校の内地修学旅行に関する記事-95-
付録4 永楽公学校の修学旅行計画案-99-
付録5 内地修学旅行案-105-
付録6小・公学校の修学旅行に関する記事(1926(昭和1)年12月25日から1944(昭和19)年4月1日までの『台湾日日新報』)-107-

表目次

表2-1 鳥取県尋常師範学校のコース・日程表-18-
表2-2 高等小学校の二泊三日修学旅行-20-
表3-1 初等教育における島内修学旅行の実施時期-23-
表3-2 虎尾尋常小学校の学年によって実施された修学旅行-26-
表3-3 旭小学校の旅行日程表(昭和11年度)-27-
表3-4 永楽公学校の旅行日程表(昭和11年度)-29-
表3-5 島内修学旅行の主な見学場所-31-
表4-1 日治時代の公学校用教科書区分-50-
表4-2 第三期『公学校用国語読本』における修学旅行に関連する内容-51-


図目次

図2-1  長途遠足コース図-12-
図3-1  永靖公学校修学旅行計画書-25-
図3-2  台北市大橋公学校が北港の媽祖廟で撮影した写真-31-
図3-3  北斗国民学校五年生が博物館で撮影-35-
図3-4  新埔公学校が台中の台湾新聞社で-35-
図3-5  大溪公学校が動物園で-35-
図3-6  台南明治公学校が北投温泉で-36-
図3-7  斗南公学校が総督府で撮影-36-
図3-8  台北市士林公学校が「濱田彌兵衞」と書かれた碑の前で撮影-37-
図3-9  台北市士林国民学校が台南のゼーランジャ城で撮影-37-
図3-10 台中市曙公学校が発電所で撮影-37-
図3-11 芎林専修公学校が製材所で撮影-37-
図3-12 神社で撮影した写真-38-
図3-13 宮城前の公学校部-41-
図3-14 宮城二重橋前で記念撮影-41-
図3-15 新竹州小・公学校内地修学旅行団-42-
図3-16 基隆小・公学校が清水寺の階段での集合写真-42-
図3-17 北斗国民学校-43-
図3-18 基隆小・公学校内地修学旅行団-44-
図4-1  教科書に載せられた台湾神社-53-
References
参考文献 (年代順)

一、史料・研究書 

『文部省年報第十五年』1887
『台湾日日新報』(1926年-1944年)
『コドモ新聞』、『台湾日日新報』1928
渡邊節治 (1928)『台湾小公学校関係法規』、台湾子供世界社
『遠足及修学旅行ニ関スル注意ノ件』 (上記『台湾台湾小公学校関係法規』)
彰化女子公学校 (1929)『創作的話方自由談話の理論及び実際』、台湾子供世界社
台中師範付属公学校 (1931)『我が校教育の実際』、中央書局 
笠原博章 (1932)『台湾小公学校校務撮要』、浜田発行所
安倍明義 (1937)『台湾地名研究』、蕃語研究会
台南市花園尋常高等小学校 (1938)『創立四十周年花園記念号』、台南市花園尋常高等小学校
台中師範学校付属公学校 (1938)『健康教育の実踐』、台中師範学校
竹南公學校創立四十週年記念事業委員会 (1939)『竹南公學校創立四十周年記念會誌』、竹南公學校創立四十週年記念事業委員会
台北第一師範学校付属第一国民学校(1941)『台北第一師範学校付属第一国民学校一覧』、台北第一師範学校付属第一国民学校
坂口貴敏 (1942)『国民学校綴方の鑑賞』、台湾児童文化研究会 
大久保利謙編 (1972)『森有礼全集』卷1、宣文堂
犬塚孝明 (1986)『森有礼』、吉川弘文館
今野敏彥 (1989) 『「昭和」の学校行事』、日本圖書
細谷俊夫編 (1990)『新教育学大事典』、第一法規
蔡錦堂 (1994)『日本帝国主義下台湾の宗教政策』、同成社
白幡洋三郎 (1996)『旅行ノススメ:昭和が生んだ庶民の「新文化」』、中央公論社
本山幸彦 (1998)『明治国家の教育思想』、思文閣
秋庭隆編 (2001)『日本大百科全書』、小学館
佐藤秀夫 (2002)『日本の教育課題 第五巻学校行事を見直す』、東京法令
台湾総督府 (2003)『公学校用国語読本』巻1-12、南天書局復刻
曽山毅 (2003)『植民地台湾と近代ツ-リズム』、青弓社
林茂生著 古谷昇訳 (2004)『日本統治下の台湾の学校教育―開発と文化問題の歴史分析―』、拓殖大学海外事情研究所
末光欣也 (2007)『台湾の歴史 日本統治時代の台湾』、致良出版社
五味文彦ら (2007)『新編新しい社会 歴史』東京書籍
片倉芳史 (2010)『台湾鉄路と日本人 路線に刻まれた日本の軌跡』、交通新聞社


二、学術論文・雑誌

『台湾教育会雑誌』第4卷、1902
増永吉次郎(1912)「修学旅行中の児童の所感」『台湾教育会雑誌』第117卷
戸板守正(1918)「台中修学旅行に於ける児童の感想」『台湾教育会雑誌』
『學友』第1卷第8号、台湾子供世界社、1919
台中女子公 旅行隊記録係 (1931)「修学旅行を省みて」『第一教育』第10卷第11号、台湾子供世界社
台北市小公学校内地修学旅行団(1934)『台湾婦人界』、台湾婦人社
『まこと』第290号、1937
『台湾教育事情 昭和12年度版』、台湾時代社、1937
鈴木健一 (1998)「講座・生活文化史 明治期の教育と修学旅行」『歴史と地理』第87卷、山川出版社
新谷恭明 (2002)「日本最初の修学旅行の記録について-平澤金之助「六州游記の紹介」」『九州大学大学院教育学研究紀要』第4号
浜野兼一 (2004)「東京師範学校における『長途遠足』の成立過程に関する研究-身体的鍛錬の側面に関する一考察」『早稲田大学大学院教育学研究科紀要 別冊』11号-2


三、中国語の部 

蕭富陽 (1997)『大溪國民小學慶祝創校百週年校誌』,大溪國民小學一百週年校慶籌備委員會
張瑞和 (1998)『永靖杏壇懐舊:老照片専輯』,頂新和徳文教基金會
呂紹理 (1998)『水螺響起-日治時期台灣社會的生活作息』,遠流出版
曾文忠 (1999)『高雄縣美濃國民小學創校百週年校慶專輯』,高雄縣美濃國民小學
楊文政 (2000)『蓬萊黌學九十年:臺北市蓬萊國民小學創校九十週年記念専輯』,臺北市立蓬萊國民小學
張素芬 (2001)『雲林縣斗南鎮斗南國民小學慶祝創校百週年校慶特刊』,雲林縣斗南國民小學
林秀富 (2001)「日治時期頭城地區學校生活片段」『宜蘭文獻雜誌』第54期,宜蘭縣政府文化局
吳文星、周婉窈、許佩賢、蔡錦堂、中田敏夫、富田哲 (2003)『日治時期公學校與國民學校 國語讀本 解説・總目次・索引』,南天書局
曾月吟 (2003)「日治時期朝天宮的發展-以『台灣日日新報』所見為主」『媽祖信仰的發展與變遷:媽祖信仰與現代社會國際研討會論文集』,北港朝天宮發行 
島嶼柿子文化館編 (2004)『台灣小學世紀風華:第一本台灣孩子的百年校園紀事』,柿子文化事業
張雅雯 (2004)『臺中縣霧峰國民小學校史(1898-2003)』,國立新竹師範學院國民教育研究所碩士論文
林文龍 (2005)『楝花盛開時的回憶-日治時期畢業紀念冊展圖録第三冊』,國史館台灣文獻館
許佩賢 (2005)『植民地台灣的近代學校』,遠流出版
黄玉惠 (2005)『日治時期休閒景點北投溫泉的開發與利用』,中央大學歴史研究所碩士論文
劉方瑀 (2005)『被選擇的台灣-日治時代台灣形象建構』,成功大學歴史學系碩士論文
陳櫻桃主編 (2005)『酷様年代 風華再起:台北市南門國小百週年慶特刊』,臺北市中正區南門國民小學
鄭政誠 (2006)「日治時期臺灣原住民的修學旅行─以蕃童教育所為例」『臺灣教育史研究會通訊』第46期


四、インターネット

財団法人全国修学旅行研究協会「修学旅行の歴史」
http://shugakuryoko.com/museum/rekishi/index.html
北斗古文書老照片數位化建置計劃
http://studentclub.tku.edu.tw/~taiwan/chang/pei-tou/cate_0c_069.html
臺灣舊照片資料庫
http://photo.lib.ntu.edu.tw/pic/db/oldphoto.jsp 
文部科学省「学制百年史」
http://www.mext.go.jp/hakusyo/book/hpbz198101/
泉君の日本語教育史講座「台湾公学校名称変遷一覧」
http://www.geocities.jp/idu1952/itiran/itiran1/itirantop.htm
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