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系統識別號 U0002-2806200609212200
DOI 10.6846/TKU.2006.00878
論文名稱(中文) 試論日本的核子策略 -美日中的對立為中心-
論文名稱(英文) The essay of the nuclear policy of Japan- Mainly on an opposition out of Japan, the United States and China -
第三語言論文名稱 日本の核政策への試論―日米中の対立を中心に―
校院名稱 淡江大學
系所名稱(中文) 日本研究所碩士班
系所名稱(英文) Graduate Institute of Japanese Studies
外國學位學校名稱
外國學位學院名稱
外國學位研究所名稱
學年度 94
學期 2
出版年 95
研究生(中文) 磯部友和
研究生(英文) ISOBE Tomokazu
學號 693050345
學位類別 碩士
語言別 日文
第二語言別
口試日期 2006-06-14
論文頁數 121頁
口試委員 指導教授 - 胡慶山
委員 - 胡慶山
委員 - 蕭淑芬
委員 - 李明峻
關鍵字(中) 核武裝
核抑止論
核保護傘
MD
NPT
關鍵字(英) nuclear weaponry
nuclear military capability
nuclear umbrella
MD
NPT
第三語言關鍵字 核武装
核抑止論
核の傘
MD
NPT
學科別分類
中文摘要
身為第二次世界大戰的加害者,亦是戰爭史上唯一受原子彈侵害的日本,在其他國信賴之下,以構築信賴和平的理念,戰後60年持續採取和平政策,以「非核三原則」為基礎,推展非核、反核政策。
另一方面,日本與霸權主義的核武器擁有國—中國比鄰而居,常受其軍事、核武器威脅。在國際社會中,中國違犯了日本的非核、反核之理念,不斷擴張核武器。因此,就事實而言,主張不擴散核武器的NPT已可謂是機能不全,倡導完全撤除核武器的國際架構已是不存在的,更無謂對核武器認知的不一致。
的確,核武器不僅可反映現今的軍事技術水準,在構築這個時代的國家安全保障政策上,實為相當必要、不可欠缺的具體表現。擁有核武器的國家,可保障其在無秩序的國際形勢中的存在和發言權,維持現代國際關係的勢力均衡。因此,放棄唯一絕對的軍事技術是不可能的。
日本政府與國民若不確實體認此國際社會的現實情況,要核武威脅下的日本,具體構築本國的安全保障是不可能的。而在現實中,盲目地持續提倡廢除核武器是無實際效用的。
美國的核;非核抑制力正是中國拓展核武的根據。另一方面,現階段亦只能把中國的核武威脅看做是保障日本安全的唯一方式。實際上,美國的「核保護傘」、「MD系統」,若能從核武威脅效用轉移到保障日本安全效用,日本就有可能持續維持「非核三原則」。但是,從現實角度來看,這二個核抑制力實仍為不完全,在保障日本安全上,仍未有相當程度的可靠性。此外,日本在接受美國的核保護傘守護之下,同時存在著要求美國廢除核武器的矛盾。
換言之,美國的核保護傘只是暫時性地保障核武威脅下的日本安全,為了尋求長久廢除核武,惟有日本自身獨自進行核武裝、核抑制力,與在國際社會中掌握發言權。
所謂的NPT可說是無意義的、欺瞞、不必要存在的條約,在體認到核抑制力量和核保護傘的不一致,MD系統的不確實後,作為祈求世界和平的責任國家,以保有核抑制力,選擇確保本國安全和發言權方式,可謂是最妥當,並且為唯一可將崇高的理想現實化的方式。
英文摘要
During World War II Japan was both an aggressor and the only country in history to have ever been attacked with the atomic bomb. Believing in the faith of other countries and with the ideal of creating peace, some 60 years since World War II, Japan has maintained a government policy of peace, following non- and anti-atomic weapon government policies using the “Three Anti-Nuclear Principles” as its basis.
Japan neighbors China, a supreme nuclear power, and as such, is exposed to a military and nuclear threat from China. In contrast to the non- and anti-atomic weapon policies of Japan, the number of nuclear weapons has continued to increase in other countries. Moreover, the Nuclear Proliferation Treaty which seeks a reduction in nuclear weapons has proven to be pragmatically ineffective, and no international mechanism exists which is aimed at the total abolition of nuclear weapons. This is because thinking on the matter of the reduction and elimination of nuclear weapons is extremely diverse.
Certainly, nuclear weaponry not only reflects the military technological standards of today, but it is an indispensably concrete and practical expression in the construction of a country’s national security and defense policies.  With anarchy and chaos prevalent in so many parts of the world, a nuclear power is able to protect its existence and its international voice. It would be hard to imagine completely abandoning the only absolute military technology which currently keeps the balance of power amongst nations.
As long as both the Japanese government and people do not acknowledge this current state of affairs in the international community, it will be impossible for Japan to come up with a concrete national security policy to protect itself. Likewise, no realistic results can be achieved if the people of Japan simply continue to blindly call for an abolition of nuclear weapons without better understanding the implications for Japan and the world.
China has developed its nuclear capabilities on the basis that since the United States has both nuclear and non-nuclear military capability, China, too has the right to do the same. Concurrently, the military power of the United States is viewed as the only way for Japan to be protected against the nuclear threat of China. If we say that America’s “Nuclear Umbrella” and “Missile Defense System” help maintain national security in Japan, then it is possible for Japan to continue to abide by the “Three Anti-Nuclear Principles”.
To both temporarily guarantee the national security and defense of Japan, which faces a nuclear threat, and also to permanently seek a complete elimination of nuclear weapons, there is no other way for Japan to have a voice in the international community unless it also becomes both a nuclear power as well as a nuclear deterrent power. 
Based on the understanding that there is uncertainty in America’s Missile Defense system, that the “ability to deter nuclear attack” and a “nuclear umbrella” are not the same thing and that the meaningless and deceptive Nuclear Proliferation Treaty is unnecessary, Japan’s being able to deter nuclear attack by having nuclear weapons and having the choice to secure the right to protect itself as well as its voice in international matters is extremely reasonable and appropriate for a responsible country that has actively pursued world peace. This would be the only way to realize this highest ideal.
第三語言摘要 第二次世界大戦の加害者であり、戦争史上唯一の被爆国でもある日本は、他国の信義に信頼し平和を構築していくと言う理念の下、戦後60年間にわたり平和政策をとり続け、「非核三原則」にもとづき非核・反核政策を進めてきた。 一方で、日本は、覇権主義的な核保有国家である中国に隣接し、常にその軍事的脅威、核の脅威に晒されている。国際社会では、日本の非核・反核の理念に反して、核兵器が拡散の一途をたどっており、核不拡散を謳うNPTは事実上機能不全に陥り、完全廃絶へ向けた国際的な枠組みは存在せず、意識の統一すらされていない。 確かに、核兵器は今日の軍事技術水準を反映したものであるのみならず、この時代の国家安全保障政策を構築する上で必要不可欠な具体的で現実的な表現である。アナーキーな国際情勢の中では、核保有国が、その存在と発言権を保障し、現代の国際関係の勢力均衡を作り出している、唯一絶対の軍事技術を放棄することは考えられない。  日本政府・国民はこの国際社会の現実を認識しない限り、核の脅威に晒されている日本が自国の安全保障を具体的に構築することは不可能であり、盲目的に核兵器の廃絶を提唱し続けることに、現実的な効果は認められない。 米国の核・非核抑止力こそ中国が核武装をする根拠であると同時に、現時点で中国の核の脅威から日本の安全を保障すると看做されている唯一の手段である。実際、米国の「核の傘」・「MDシステム」が核の脅威から日本の安全を保障するならば、日本は「非核三原則」を引き続き維持することが可能である。しかし、これら二つの核抑止力は現実的な観点から見て不完全であり、日本の安全を保障するに足る十分な信頼性を有してはいない。また米国の核の傘に守られながら、同時に米国に核廃絶を要求することほど矛盾していることはないでろう。 つまり核の脅威に晒される日本の安全を暫時的に保障し、核の完全廃絶を恒久的に求める為には、唯一日本が独自に核武装をし、核抑止力と国際社会における発言力を有する方法以外にないのである。 NPTという無意味で欺瞞的な条約の不必要性、核抑止力と核の傘の非対称性、MDシステムの不確実性を理解した上で、核抑止力を保有し、自国の安全と発言力を担保する選択をすることは、世界平和を希求する責任国家として極めて妥当であり、崇高な理想を現実化する唯一の手段なのである。
論文目次
目次
第一章	 序論
第一節	研究の動機と目的	1
第二節	研究方法	3
第三節	研究方法	4
第二章	 核拡散の国際関係構造
第一節	核抑止力と核軍備競争	6
第二節	米ソ(露)の核軍備管理・軍縮交渉	26
第三節	核兵器の水平的拡散	37
第三章	 日米のミサイル防衛計画
第一節	ミサイル防衛計画の変遷	49
第二節	日米同盟とミサイル防衛計画	52
第三節	日本が配備するMDシステムの能力	61
第四章	 日本の非核政策と核武装論
 第一節 日本の非核政策の形成過程	70
 第二節 日本核武装論	76
第三節 中国の軍事的脅威と台湾問題	81
第五章	 結論 -核廃絶のための日本核武装論-
 第一節 結論	103
 第二節 提言	104
付録	109
参考文献	119
參考文獻
参考文献
書籍
浅井基文(2000)『中国をどう見るか―21世紀の日中関係と米中関係を考える―』高文研
池尾靖志編(2002)『平和学をはじめる』、晃洋書房
伊藤貫(2006)『中国の「核」が世界を制す』、PHP研究所
岩田修一郎(1996)『核戦略と核軍備管理-日本の非核政策の課題-』、日本国際問題研究所
大沼保昭・藤田久一編(2000)『国際条約集2000年版』、有斐閣
岡部達味(1992)『国際政治の分析枠組』東京大学出版社
外務省(1998)『外交青書-1997年度版』財務省印刷局
金子熊夫(1997)『日本の核・アジアの核―ニッポン人の核音痴を衝く―』、朝日新聞社
金田秀昭(2003)『弾道ミサイル防衛入門―新たな核抑止戦略とわが国のBMD』、かや書房
工藤洋三,桂哲男,奥住喜重著 (1993)『米軍資料 原爆投下報告書-パンプキンと広島・長崎』、東方出版
サミュエル・P・ハンチントン(1998)『文明の衝突』、集英社
島川雅史(1999)『アメリカ東アジア軍事戦略と日米安保体制』、社会評論社
杉田弘樹(2005)『検証 非核の選択』岩波書店
田中明彦(1997)『安全保障-戦後50年の模索』読売新聞社
田畑忍(1993)『近代日本の平和思想』ミネルバ書房
山田浩・吉川元編(2000)『なぜ核はなくならないのか―核兵器と国際関係―』、法律文化社
中川八洋(1999)『中国の核戦争計画―ミサイル防衛、核武装、日本・台湾同盟、の提唱―』、徳間書店
武田康裕・神谷万丈編(2003)『安全保障入門』、防衛大学校安全保障学研究会
立木洋(1994)『非核の世界か核の独占か―核不拡散条約体制と核兵器廃絶の課題―』
デービッド・クリーガー・カラー・オン編(2002)『ミサイル防衛―その大いなる幻想―』高文研
豊田利幸(1983)『新・核戦略批判』岩波書店
中川八洋(2004)『日本核武装の選択』、徳間書店
中島尚志(2003)『日本核武装 廃絶への道を求めて』、はまの出版
西岡達裕(1999)『アメリカ外交と核軍備競争の起源-1942-46』、彩流社
非核の政府を求める会(1988)『核抑止か核廃絶か』大月書店
平松茂雄(2006)『中国、核ミサイルの標的』、角川書店
兵頭二十八(2004)『ニッポン核武装再論―日本が国家としてサバイバルする唯一の方法―』、並木書房
平間洋一・杉田米行編(2003)『北朝鮮をめぐる北東アジアの国際関係と日本』、明石書店
南山淳(2004)『国際安全保障の系譜学―現代国際関係理論と権力/知―』、国際書院
宮崎正弘(2001)『米中対立時代がきた-日本の針路を問う』、角川書店
森本敏編(2002)『ミサイル防衛―新しい国際安全保障の構図―』、日本国際問題研究所
モーゲンソー(1998)『国際政治 権力と平和』福村出版
山極晃・立花誠逸編(1993)『資料マンハッタン計画』、大月書店
山田浩(1979)『核抑止戦略の歴史と理論』、法律文化社
レッシング,佐瀬昌盛訳(1971)『ヤルタからポツダムへ-戦後世界の出発点-』,南窓社
ロバート・D・グリーン(2000)『検証「核抑止論」-現代の裸の王様』、高文研
渡辺利夫・寺島実郎・朱建栄編(2004)『大中華圏―その実像と虚像―』
(1990)『昭和―2万日の記録⑦廃墟からの出発』講談社
雑誌
飯島滋明「小泉政権下、防衛政策はいかに逸脱したか」『世界』2004年5月号
石川潤一「中国空軍近代化の全貌」『軍事研究』2005年4月号
梅林宏道「『不拡散』ではなく『核軍縮』に舵を切れ」『世界』2003年9月号
岡崎久彦他「是か非か日本核武装論」『諸君』2003年8月号
茅原郁生「米国防総省リポートが示した警戒感」『世界週報』2005年9.20
黄文雄「唯我独尊!中国の核戦略から目をそらすな」『正論』平成17年12月号
古森義久「アメリカの対中意識が教える現実」『正論』平成17年12月号
櫻井よしこ・平松茂雄・西岡力「国会意思なき外交が招いた惨状と未来への選択」『正論』平成17年12月号
多田智彦「全アジア海軍の潜水艦」『軍事研究』2005年7月号
豊下楢彦「ミサイル防衛に翻弄される日本外交」『世界』2005年3月号
中西輝政「日本核武装への決断」『諸君』2003年8月号
野木恵一「中国の脅威、その実態を暴く」『軍事研究』2005年4月号
森本敏「冷戦後における日本の防衛の在り方」『世界週報』2004年12.7
新聞
『朝日新聞』2002年9月11日
『朝日新聞』2003年5月24日・夕刊
『朝日新聞』2003年5月25日
『産経新聞』2003年5月25日
『しんぶん赤旗』2003年5月28日
『日経新聞』2005年10月31日
『毎日新聞』2002年1月9日
『毎日新聞』2005年8月6日
『読売新聞』1993年9月26日

インターネット
・朝雲新聞社HP防衛庁資料「『防衛力の在り方検討会議』(平成16年11月)」
  http://www.asagumo-news.com/fdata.html
・外務省HP「日本国と中華人民共和国との間の平和友好条約」
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/china/nc_heiwa.html
・世界日報HP(平成16年9月)http://www.worldtimes.co.jp/
・長崎市HP「長崎平和宣言」
http://www1.city.nagasaki.nagasaki.jp/abm/heiwasengen/sengen_j.htm
・防衛庁HP「日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約」
http://www.jda.go.jp/j/library/treaty/anpo/anpo.htm
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