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系統識別號 U0002-2612201215314900
中文論文名稱 村上春樹初期三部作中的「死」─從「我」的敘述意圖來看─
英文論文名稱 The meaning of “death” in the initial 3 novels of Haruki Murakami-from the point of what the narrator’s intent is -
第三語言論文名稱 村上春樹初期三部作における「死」─「僕」の語る意図から見て─
校院名稱 淡江大學
系所名稱(中) 日本語文學系碩士班
系所名稱(英) Department of Japanese
學年度 101
學期 1
出版年 102
研究生中文姓名 劉曉慈
研究生英文姓名 Hsiao-Tzu Liu
電子信箱 liugyouji@gmail.com
學號 697100039
學位類別 碩士
語文別 日文
口試日期 2012-12-20
論文頁數 175頁
口試委員 指導教授-曾秋桂
委員-內田康
委員-林雪星
中文關鍵字 村上春樹  初期三部作    敘述 
英文關鍵字 Haruki Murakami  the initial 3 novels  death  narration 
第三語言關鍵字 村上春樹  初期三部作    語り 
學科別分類
中文摘要   本論文以敘述者之意圖為中心,針對村上春樹的初期三部作當中的「死」作了考察。本論文設定了四個課題,並分成六章來進行考察。第一章是村上春樹作品中的「死」的研究動向。第二章至第六章,分別考察了各個作品中的「死」之意涵與「我」的敘述意圖。
  本論文的第一個課題為分析村上春樹初期三部作中的「死」之意義。據考察結果,在村上作品當中,「死」不是只是單純的生命的消逝,而是具有各式各樣的隱藏意涵。死亡除了給「我」帶來了絕望感與悲傷等負面作用,也有「我」為了闡述自己心境而特別述說的「死」。
  第二個課題則是透過「我」所敘述的「死」來針對「我」的心境變化進行考察。考察結果發現「我」經過三部作的洗鍊後跨越了直子之死所帶給自己的困境,從三部作中我們可以看見「我」由絕望迎向希望的心境變化。
  第三個課題,探討「我」為什麼要在作品中重複地敘述這些死亡。透過對於「我」的敘述意圖之考察,發現初期三部作其實是以直子之死為中心的「自我療養」之過程。「我」所敘述的「死」與「自我療養」具有密不可分的關聯性。
  第四個課題是討論「死」在村上初期三部作中的重要性。除了共同的主角與登場人物之外,初期三部作還藉由對於「死」之敘述息息相關。透過探討初期三部中的「死」之意涵,我們能夠對村上春樹的初期三部作有更深層的認識。
英文摘要 There are 4 topics had discussed with 6 chapters in this report. There are a lot of “death” in Haruki Murakami’s novels world. And many researches and reports discussed about the meaning of these “death”. In chap.1, I organized these researches and found the point and trend of them. Then we discussed the meaning of “death” in Haruki Murakami’s initial 3 novels by Chap.2-chap.6. And found why the narrator “I” related about these “death”.
The first topic is about the meaning of “death” in initial 3 novels. We found that “death” is not only an end of life. But also means “hope” and “good-bye to the past”. The “death” that “I” related are always concerning his feeling expressing.
The second topic is about the mood-change of “I”. We find out that the death of Naoko had a great effect upon “I”. Through this three novels, “I” overcame the difficulty. Through this research, we can see the way of “I” that overcome the difficulty and walk to the hopeful way.
For the third topic, we found the reason that why these “death” had been talked. The death of Naoko gave a big punch to “I”. And By talking about these death, I got well and escaped from the abyss of suffering.
The forth topic is about the importance of these “death” in the initial 3 novels. If we understood the meaning of “death” of Haruki Murakami’s initial three novels, we will find out that these 3 novels is not only have the same narrator and characters. It but also connect with each other by the consistency of the meaning of “death”.
第三語言摘要  本論文は四つの課題を設けて、六章と分けて考察を進めた。第一章は村上春樹文学における「死」の研究動向である。第二、第三章では『風の歌を聴け』の重要な二人の死者とも言える「デレク・ハートフィールド」と「仏文科の女の子」を見るものである。第四、第五、第六章では、それぞれの作品における「死」と「僕」の語る意図についての探求である。
 第一の課題は、村上春樹の初期三部作における「死」の意味である。初期三部作における「死」は、単なる生命の消えだけではなく、様々な意味が隠れている。「死」が「僕」にもたらしたのは、絶望と悲哀などもたらした一方、「僕」の心境変化と深く関わっている。
 第二の課題は、「死」という角度から三部作で見られる「僕」の心境変化である。考察結果によると、直子の死は「僕」に悲哀と絶望をもたらした。三部作を亘って「死」を語ってきた「僕」は、その悲哀と絶望を乗り越えてきたのである。三部作では、「僕」の「絶望から希望へ」という心境が見られる。
 第三の課題は、初期三部作で「僕」の死を語る意図を系統的に究明することである。考察した結果、「僕」は自己療養をするために「死」を語ったのである。いずれの死も「僕」の自己療養と緊密に繋がっている。
 最後の課題は、「死」の村上春樹文学においての重要性である。「死」という角度から見れば、村上春樹の初期三部作の『風の歌を聴け』、『1973年のピンボール』、『羊をめぐる冒険』は、同一の語り手と共通の登場人物によって互いに繋がっているのだけではない。「死」の一貫性で互いに緊密に繋がっている。それぞれの死の意味を語り手の意図とあわせて見れば、各作品の主題は一層明らかになっている。
論文目次 序論.................................................................1 
 第一節 問題提起...................................................1 
 第二節 研究内容及び研究方法.......................................3 
 第三節 論文構成...................................................4 

第一章 村上春樹文学における「死」の研究動向.........................6 
第一節 はじめに...................................................6 
 第二節 「デビューから80年代」までの研究..........................7
 第三節 「90年代」の研究..........................................13
 第四節 「2000年以後」の研究......................................20
 第五節 村上春樹文学における「死」の研究動向.......................28
 第六節 おわりに..................................................30

第二章 『風の歌を聴け』の「デレク・ハートフィールド」をめぐって....32 
 第一節 はじめに..................................................32 
 第二節 デレク・ハートフィールドの生涯について....................34
 (一)デレク・ハートフィールドの文章..............................35 
 (二)デレク・ハートフィールドの死................................37 
 (三)「僕」の語ったデレク・ハートフィールド.......................42 
 第三節 デレク・ハートフィールドを語った「僕」....................43 
 (一)「僕」にとっての文章.........................................43 
 (二)文章を書く「僕」............................................44 
 (三)作家としての「僕」とデレク・ハートフィールドとの関わり......47 
 第四節 おわりに..................................................51 

第三章 『風の歌を聴け』の「仏文科の女の子」をめぐって..............53 
 第一節 はじめに..................................................53 
 第二節 1970年夏の帰省談で語られた「仏文科の女の子」.............53 
 (一)19章での「仏文科の女の子」についての語り...................54 
 (二)21章での「仏文科の女の子」についての語り...................55 
 (三)23章での「仏文科の女の子」についての語り...................60 
 (四)26章での「仏文科の女の子」についての語り...................66 
 (五)34章での「仏文科の女の子」についての語り...................69 
 (六)1970年の夏の帰省談における「仏文科の女の子」...............70 
 第三節 「僕」の「仏文科の女の子」を語る意図.....................73 
 (一)「悲哀の仕事」について......................................74 
 (二)「僕」の語りと「悲哀の仕事」................................79 
 第四節 おわりに.................................................81
第四章 『風の歌を聴け』における「死」.............................84 
 第一節 はじめに.................................................84 
 第二節 8年間のジレンマと「仏文科の女の子」の死..................84
 (一)8年間のジレンマと「仏文科の女の子」の死との関わり..........85 
 (二)デレク・ハートフィールドの死と「仏文科の女の子」の死との関わり.........................................................89 
 第三節 デレク・ハートフィールドと「仏文科の女の子」から見る『風の歌を聴け』...................................................90 
 第四節 おわりに.................................................93 

第五章 『1973年のピンボール』における「死」.......................95
 第一節 はじめに.................................................95
 第二節 配電盤の葬式までの「僕」.................................96
 (一)直子の故郷へ行った「僕」...................................97
 (二)双子と一緒に行った配電盤の葬式.............................99
 (三)1970年5月から配電盤の葬式まで............................103
 第三節 配電盤の葬式の後の「僕」.................................104 
 (一)「事務所の女の子」との食事..................................104
 (二)ピンボールとの再会.........................................105 
 第四節 『風の歌を聴け』から『1973年のピンボール』まで...........115 
 第五節 おわりに.................................................118 

第六章 『羊をめぐる冒険』における「死」...........................122 
 第一節 はじめに.................................................122 
 第二節 死の溢れている「1970/11/25」.............................123 
(一)「誰とでも寝る女の子」......................................123
(二)テレビに映し出されていた三島由紀夫の姿.....................124
(三)名前不在のもう一人の死者...................................126
(四)「1970/11/25」で語られる「死」..............................129
第三節 冒険の結末としての二つの死...............................133
(一)「羊」をめぐって............................................134
(二)「先生」をめぐって..........................................136 
(三)「鼠」をめぐって............................................140
(四)「先生」の死と「鼠」の死との関わり..........................146 
第四節 『羊をめぐる冒険』における「死」...........................148 
第五節 「僕」の冒険...............................................149 
(一)名前の必要性.................................................150
(二)必要なものとしてのリアリティー...............................153 
(三)鏡に映るもの・鏡に映らないもの...............................155 
(四)「僕」の「自分さがしの冒険」..................................159
第六節 『羊をめぐる冒険』で「僕」の死を語る意図...................160 
第七節 おわりに...................................................161

結論...............................................................165 
テキスト...........................................................174 
参考文献...........................................................174

表  目  次

表(1-1) 「デビューから80年代まで」の「死」に関する研究..........10 
表(1-2) 「90年代まで」の「死」に関する研究......................17 
表(1-3) 「2000年以後」の「死」に関する研究......................24 
表(2-1) 『風の歌を聴け』の梗概の紹介.............................32
表(2-2) デレク・ハートフィールドの生涯...........................34 
表(2-3) デレク・ハートフィールドの自殺に関わる「時間」、「場所」、「物に潜在する意味..........................................42
表(2-4) 「僕」が語ったデレク・ハートフィールド...................42 
表(2-5) 文章を書くことに関する「僕」の変化......................46 
表(3-1) 愛する人を自殺で喪失した人の罪悪感......................57 
表(3-2) 「仏文科の女の子」についての語りを考察した結果..........70 
表(3-3) J・ボールビーの失われた乳幼児の悲哀の過程...............74 
表(3-4) 「僕」の語りと「悲哀の仕事」............................81 
表(4-1) デレク・ハートフィールドと「仏文科の女の子」から見る『風の歌を聴け』..............................................91
表(4-2) 死を語ることによって「僕」のイニシエーション............92 
表(5-1) 双子に関わっている「僕」の出来事.......................114
表(5-2) 『1973年のピンボール』における「死」...................119 
表(6-1) 「1970/11/25」で語られた「死」..........................130 
表(6-2) 「羊つき」の特徴........................................135 
表(6-3) 「鼠」の「弱さ」に関する発言を分析した結果..............144
表(6-4) 「先生」と「鼠」との対照表..............................146 
表(7-1) 村上春樹初期三部作における「死」の意味..................165 
表(7-2) 直子の死に対する「僕」の態度の変化......................168 
表(7-3) 村上春樹の初期三部作のそれぞれの「僕」の「死」を語る意図.....................................................170 


図  目  次

図(1-1) 「デビューから80年代まで」研究の分類....................12
図(1-2) 「デビューから80年代まで」の研究の各グループの割合及び相互
関係....................................................13
図(1-3) 「90年代」研究の分類....................................19
図(1-4) 「90年代」の研究の各グループの割合及び相互関係..........20
図(1-5) 「2000年以後」研究の分類................................26
図(1-6) 「2000年以後」の研究の各グループの割合及び相互関係......27
図(1-7) 村上春樹文学の「死」の論点の連続性.......................28
図(1-8) 「喪失」と「喪失から再生」の特殊性.......................30
図(2-1) 大恐慌以来アメリカのGDP(国内総生産)グラフ............38
図(2-2) アメリカ合衆国地図....................................39
図(2-3) デレク・ハートフィールドと「僕」との「8年間」.........48
図(2-4) 「僕」とデレク・ハートフィールドの文章...................50
図(3-1) 「僕」の周りの出来事と「僕」の語った『魔女』..............59
図(3-2) 「僕」の1969年8月15日から1970年4月3日の245日間....62
図(3-3) 「僕」の「1969年8月15日から1970年4月3日の245日間」と「1970年4月4日」......................................65
図(3-4) 1970年の夏の帰省談における「仏文科の女の子」............73
図(3-5) 「喪の仕事」の三段階.....................................79
図(3-6) 「仏文科の女の子」から見る『風の歌を聴け』の二層構造......82
図(4-1) 8年間のジレンマと「仏文科の女の子」の死との関わり.......88
図(4-2) 『風の歌を聴け』で「僕」の語った二つの「死」.............89
図(4-3) 「死」で再構築した『風の歌を聴け』.......................94
図(5-1) 「僕」の孤独との訣別と双子との関わり....................115
図(5-2) 『風の歌を聴け』から『1973年のピンボール』まで..........117
図(5-3) 「死」で再構築した『1973年のピンボール』...............120
図(6-1) 「1970/11/25」における三人の死の共通点..................131 
図(6-2) 「1970/11/25」における三人の死の相違点................132 
図(6-3) 「先生」の「羊つき」と「羊抜き」......................140
図(6-4) 「鼠」の「羊つき」と「羊抜き」........................145 
図(6-5) 『羊をめぐる冒険』における「死」......................149 
図(6-6) 鏡に映る「僕」と映らない羊男..........................159 
図(6-7) 『羊をめぐる冒険』で「僕」の「死」を語る意図..........161 
図(6-8) 「死」で再構築した『羊をめぐる冒険』..................162 
図(6-9) 『羊をめぐる冒険』まで「死」の焦点の遷移..............164 
図(7-1) 初期三部作で見られる「僕」の心境変化..................169
図(7-2) 初期三部作で「僕」の死を語る意図......................171 

參考文獻 テキスト
(1990)「風の歌を聴け」「1973年のピンボール」『村上春樹全作品1979∼1989 ①』
講談社
(1990)「羊をめぐる冒険」『村上春樹全作品1979∼1989 ②』講談社

参考文献(年代順)
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横尾和博(1994)『村上春樹x90年代 再生の根拠』第三書館
加藤典洋(1996)『村上春樹 イエローページ』荒地出版社
小此木啓吾(1997年初版・2007年29版)『対象喪失』中公新書
石倉美智子(1998)『村上春樹サーカス団の行方』専修大学出版局
栗坪良樹・柘植光彦編(1999)『村上春樹スタディーズ01』若草書房
秋元英一(1999)『世界大恐慌 一九二九年に何がおこったか』講談社
平野芳信(2001)『村上春樹と《最初の夫の死ぬ物語》』翰林書房
下園壮太(2004)『愛する人を失うとどうして死にたくなるのか「《うつ》から
自殺へ」を「生きよう」に変える力』文芸社
新宮一成・立木康介編(2005)『知的教科書 フロイト=ラカン』講談社
小森陽一(2006)『村上春樹論 『海辺のカフカ』を精読する』平凡社
宮脇俊文(2006)「村上春樹全仕事」『村上ワンダーランド』いそっぷ社
清水良典(2006)『村上春樹はくせになる』朝日新聞社
佐藤幹夫(2006)『村上春樹の隣には三島由紀夫がいつもいる』PHP研究所
川村湊著(2006)『村上春樹をどう読むか』作品社 
清水良典(2006)『村上春樹はくせになる』朝日新聞社
加藤典洋(2006)『村上春樹論集 ②』若草書房
石原千秋(2007)『謎とき 村上春樹』光文社
黒古一夫(2007)『村上春樹 「喪失」の物語から「転換」の物語へ』勉誠出版

清水良典(2008)「日本という壁『海の向こうで戦争が始まる』VS.『1973年のビンボール』」『MURAKAMI龍と春樹の時代』幻冬舎
宇佐美毅編(2008)『村上春樹と一九八〇年代』おうふう
相沢幸悦(2009)『恐慌論入門=金融崩壊の深層を読みとく』NHKブックス
柘植光彦(2010)『村上春樹の秘密=ゼロからわかる作品と人生』アスキー新書
クリス・マクナブ著 松尾恭子訳(2011)『図表と地図で知る=ヒトラー政権下
のドイツ』株式会社原書房
福田和也(2012)『死ぬことを学ぶ』新潮社
宇佐美毅編(2012)『村上春樹と一九九〇年代』おうふう

Ⅱ 雑誌
(1985)『國文學 解釈と教材の研究 第30巻3号』學燈社
(1995)『昭和文学研究 第30集』昭和文学会
(1989)『ユリイカ 第21巻8号 村上春樹の世界』青土社
(1989)『國文学 解釈と教材の研究 第34巻8号』學燈社
(1990)『國文學 解釈と教材の研究 第35巻7号』學燈社
(1995)『國文學 解釈と教材の研究 第40巻4号』學燈社
(1998)『國文學 解釈と教材の研究 第43巻3号』學燈社
(2000)『ユリイカ 第32巻4号』青土社
(2008)『國文學解釈と鑑賞別冊 村上春樹テーマ・装置・キャラクター』至文堂
(2009)『國文學 解釈と鑑賞 第74巻4号』學燈社
(2011)『ユリイカ2011年1月臨時増刊号 総特集=村上春樹 『1Q84』へ至るまで、そしてこれから…』青土社

Ⅲ インターネット資料
WIKIPEDIA(http:en.wikipedia.org/wiki/depression)(2012年11月1日閲覧)
ZENTECH(http://www2m.biglobe.ne.jp/%257eZenTech/world/map/usa/Map-USA-State.htm)(2012年11月1日閲覧)

論文使用權限
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