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系統識別號 U0002-2606201717054900
中文論文名稱 中文版『源氏物語』的諸問題─以夕顏為例─
英文論文名稱 The Various Questions in The Tale of Genji (Chinese Edition) ─ A Case Study on Yugao
第三語言論文名稱 中国語訳『源氏物語』における諸問題─「夕顔」を例として─
校院名稱 淡江大學
系所名稱(中) 日本語文學系碩士在職專班
系所名稱(英) Department of Japanese
學年度 105
學期 2
出版年 106
研究生中文姓名 高佳伶
研究生英文姓名 Chia-Ling Kao
學號 701100090
學位類別 碩士
語文別 日文
口試日期 2017-06-16
論文頁數 92頁
口試委員 指導教授-內田康
委員-林寄雯
委員-中村祥子
中文關鍵字 源氏物語  夕顔  林文月  豊子愷  黒須重彦 
英文關鍵字 The Tale of Genji  Yugao  Lin, Wenyueh  Feng, Zikai  Kurosu, Shigehiko 
第三語言關鍵字 源氏物語  夕顔  林文月  豊子愷  黒須重彦 
學科別分類
中文摘要 『源氏物語』經由多國語言翻譯,即使在海外也廣被閱讀。而第四帖「夕顏」宛如推理小說般的情節。有著神祕般感覺的夕顏,對著素未謀面的男性主動遞送和歌,此篇以此為故事開端,若不讀到最後,是無法解開她的身世之謎。然而,原文本身在解釋上出現分歧,所以有關她的人物性格造型上,引發了諸多正反不同的解釋。在此情況下,除了中文之外,在翻譯其他國家語言時,也產生許多影響。有鑑於此,在長篇小說『源氏物語』中,本論文特以「夕顏」之中文版為例,分析檢討翻譯時所發生的諸問題。
首先,円地文子主張夕顏有著娼妓性的說法,經由論證的結果得知是完全無法成立的。再者,針對「心あてに」此首和歌爭論的兩個問題點,光源氏侍從的想法以及夕顏身邊侍女們對於頭中將一行人能夠清楚的辨識其隨從身分,經由驗證得知,黑須重彥所主張的「それかとぞ見る」是指頭中將,「夕顔」是指夕顏本人,其見解可說是極為合理的。
其次,有關「夕顔」此篇中文譯本的比較分析上,無論是林文月或是豐子愷,兩者都是遵從主流的說法而翻譯。另外,從翻譯者是外國人的立場來看,特別是在翻譯原文時,即使參閱日文現代語譯本, 在判斷旁白或主詞這件事上是非常困難的,由於這個原因,造成錯誤解讀產生翻譯錯誤。
如本論文所提及, 雖然黑須重彥的論點尚未成為主流,但是小學館出版的和歌注解已經慢慢在改變了。然而,在中國或台灣,此新的注解在譯本上,還未發生任何影響。期待今後『源氏物語』最新的中文譯本出版時,此新的注解能反映在譯本中。
英文摘要 Readers around the world appreciate The Tale of Genji through various translations. In chapter four, “Yugao”﹐seems to be wrapped in mystery indeed. Yugao who possessed with an enigmatic presence sent a poem to an unknown man. You will not realize her real background and character until you read the end of the line in this chapter. However, there were various translation works on the texts due to different interpretations of the classical Japanese language. Thus, readers commented on her character in different perspective. Consequently, a variety of translations generated certain influences. Therefore, this research is the analysis of various translation questions based on Chinese edition for the chapter “Yugao”.
First of all Enchi, Fumiko advocated that Yugao had the character of the prostitution. But after detailed study on this subject, it is proved that Enchi’s opinion is not substantiated. Besides, the poem raised two important issues. One is Hikaru Genji attendant’s thought. Another is that why Yugao’s side could undeniably mention the names of Lord Tounochuujou’s guards and pages even she left Lord Tounochuujou for a long time. According detailed study on these two issues, Kurosu’s stated that the actor is representing Lord Tounochuujou and the flower is representing the lady Yugao which is true and reasonable.
Moreover, a textual comparison of the Chinese editions for translators, Lin, Wenyueh and Feng, Zikai, is proved that they followed the common opinion of the Japanese. From translators’ point of view, especially they translated texts of classical Japanese literature even though they had read various versions of modern Japanese. It is very difficult for them to determine which the author’s aside or the subject is from the text of classical Japanese. Because of this reason, translation errors often result from the misinterpretation.
As this thesis mentioned that Kurosu’s thoughts are still not becoming the mainstream opinion. However, the publisher as Shogakukan Inc. has changed the annotation of the poem. But in Taiwan or China, this changed annotation is still not reflected in the Chinese edition. In the near future, we hope that the new annotation can be read from the updated Chinese version.
第三語言摘要 『源氏物語』は様々な言語への翻訳を通して海外でも広く読まれているが、その第四帖
「夕顔」は、まるで推理小説のようである。謎めいた雰囲気を持った女性・夕顔が自ら見ず
知らずの男性に和歌を詠みかける、という発端から最後まで読まないと、彼女の素性はほと
んどわからない。そして、原文テキスト自体が解釈上の揺れを孕んでいる以上、彼女の人物
造形に関しても相反する解釈が数多く生み出され、そのことが、中国語をはじめとする外国
語への翻訳にも少なからぬ影響を与えてきた。かかる状況に鑑みて、本研究では長大な『源
氏物語』の中でも特に「夕顔」を取り上げ、本作が翻訳される際に生じる諸問題を、中国語
版を例として分析検討していく。
まず、円地文子が主張した夕顔の遊女性や娼婦性という説は、論証の発見により完全に成
立できないと考える。また、「心あてに」の和歌をめぐる問題点について、光源氏の随身の
考え、及び夕顔側から特に頭中将一行の車に熱い眼差しを向けたため頭中将の随身を識別で
きた、という二つの問題点を検証することによって、黒須説が主張した「それかとぞ見る」
が頭中将を指し、「夕顔」が女自身を指すという見解は合理的であると言えるだろう。
次に、中国語訳「夕顔」の比較分析について、ともかく林文月氏の訳文と豊子愷氏の訳文
によれば、両者は通説に従ったものと考えられる。また、外国人である訳者の立場から見れ
ば、特に古文テキストを翻訳するにあたって、いくら現代語訳を参照したとしても、語り手
や主語を判明することは非常に困難であることが原因で、誤読による誤訳が発生することも
あり得るだろう。
本論文で言及したように、黒須説が通説としてはまだ充分でないとしても、小学館版における和歌の注釈は徐々に変化してきた。だが、中国や台湾では、そういう新しい変化は翻訳にまだ影響を及ぼしていないようである。これから数年後、最新の中国語版『源氏物語』が出版される際に、新たな注釈が反映されるということを期待したい。
論文目次 目次
序章 ••••••••••••••••••••••••• 1
第一節 研究動機 ••••••••••••••••••• 1
第二節 先行研究 ••••••••••••••••••• 3
第三節 研究範囲 ••••••••••••••••••• 12
第四節 論文の構成 ••••••••••••••••••• 14

第一章 中国語の翻訳者、その背景と翻訳の意図 •••••• 15
第一節 林文月について ••••••••••••••••• 15
第二節 豊子愷について ••••••••••••••••• 19

第二章 夕顔の人物造形をめぐって••••••••••••• 24
第一節 「遊女性」について •••••••••••••••• 24
第二節 「心あてにそれかとぞ見る白露の光そへたる夕顔の花」について 31

第三章 中国語訳「夕顔」の比較分析•••••••••••• 43
第一節 和歌の問題点について ••••••••••••••• 43
第二節 空白の問題点について ••••••••••••••• 53
第三節 誤訳の問題点について ••••••••••••••• 60

終章 ••••••••••••••••••••••••• 68

参考文献 •••••••••••••••••••••••• 71

参考資料 •••••••••••••••••••••••• 75
參考文獻 参考文献 (年代順)
1.日本語書籍
北村季吟 (1926)『源氏物語湖月抄』第一冊 株式会社文献書院
玉上琢彌(1969)『源氏物語評釈』第一巻 株式会社角川書店
紫式部(著) 阿部秋生、秋山虔、今井源衛校注・訳(1970)日本古典文学全集(12)『源氏物語(1)』小学館
紫式部(著) 円地文子訳(1972)『源氏物語 巻一』新潮社
円地文子(1974)『源氏物語私見』新潮社
黒須重彦(1976)『夕顔という女』笠間書院
北村季吟(1982)『源氏物語湖月抄(上)増注』株式会社講談社
谷崎潤一郎(1983)『谷崎潤一郎全集』第二十七巻 中央公論社
黒須重彦(1990)『源氏物語私論』笠間書院
秋山 虔(1991)『源氏物語の女性たち』小学館
飯村博(1994)『源氏物語のなぞ─夕顔葵の上浮舟を中心に─』右文書院
楊 暁文 (1998)『豊子愷研究』株式会社東方書店
藤島由子(2001)『夕顔の謎を解く―紫式部への挑戦』創樹社
原岡文子(2003)『源氏物語の人物と表現』翰林書房
稲賀敬二(2007)『『源氏物語』とその享受資料 稲賀敬二コレクション3』
笠間書院
清水婦久子(2008)『光源氏と夕顔─身分違いの恋─』新典社
紫式部(著) 佐復秀樹訳『ウェイリー版 源氏物語1』(2008) 株式会社平凡社
紫式部(著) 阿部秋生、秋山虔、今井源衛、鈴木日出男校注・訳(2012)新編日本古典文学全集(20)『源氏物語(1)』小学館

2.日本語論文
林水福(1993)「中国語訳『源氏物語』の諸問題─帚木を中心にして─」『源氏物語国際会議 会議録』輔仁大学日本語文学研究所・日本語文学系
笹生美貴子(2007)「『源氏物語』の翻訳により開かれる世界─豊子愷訳『源氏物語』を中心に─」、『物語研究』第七号、物語研究会
Khin Wine Ye(2008)「『源氏物語』の<草子地>とその翻訳困難性」、『テクストたちの旅程 : 移動と変容の中の文学』、花書院
富永直美 (2008) 「源氏物語の贈答歌における呼応関係」お茶の水女子大学大学院教育改革支援プログラム「日本文化研究の国際的情報伝達スキルの育成」事務局
張龍妹(2008)「豊子愷と林文月の中国語訳について」『源氏物語の現代語訳と翻訳』〈講座源氏物語研究 第十二巻〉、株式会社おうふう
富永直美 (2010)「『源氏物語』夕顔巻冒頭について:頭中将誤認説の可能性」お茶の水女子大学大学院教育改革支援プログラム「日本文化研究の国際的情報伝達スキルの育成」事務局
笹生美貴子(2016)「林文月訳『源氏物語』の訳出方法について」『2016年中国文化大学外国語文学院日本語文学系国際学術検討会論文集─日本相関之教育與研究:語言・文学・異文化交流─』中国文化大学外国語文学院日本語文学系

3.中国語書籍
紫式部(著) 林文月訳(1973)『中外文學』第二巻‧第三期 中外文學月刊社
林文月(1986)『讀中文系的人』洪範書店有限公司
丰华瞻 殷琦 (1988) 『豐子愷研究資料』寧夏人民出版社
余光中(1989)『憑一張地圖』九歌出版社
紫式部(著) 豊子愷訳(1993)『源氏物語』遠景出版事業公司
楊暁文(1998)『豐子愷研究』株式会社平河工業社
紫式部(著) 豊子愷訳(2004)『源氏物語』木馬文化
林文月 (2009)『千載難逢竟逢』洪範書店有限公司
紫式部(著) 林文月訳(2012)『源氏物語』洪範書店有限公司
(日)紫式部(著)王烜訳(2012)『源氏物語』中国華僑出版社
(日)紫式部著 紫図编绘『源氏物語 上』陜西師範大学出版总社有限公司(訳者及び出版年代は不明である)

4.英語書籍
Waley, Arthur(1960)The Tale of Genji, New York:Random House,
Seidensticker, G. Edward(1990)The Tale of Genji, Vintage Books, New York(Random House)

5.ウェブサイト資料
清水婦久子〈諸説の変遷〉http://www.hikariyugao.com/syosetsu.html
(2017年4月25日閲覧)
近年中国大陸の翻訳作品
http://www.wikiwand.com/zh-tw/%E6%BA%90%E6%B0%8F%E7%89%A9%E8%AA%9E (2017年06月07日閲覧)
與謝野晶子https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8E%E8%AC%9D%E9%87%8E%E6%99%B6%E5%AD%90%E8%A8%B3%E6%BA%90%E6%B0%8F%E7%89%A9%E8%AA%9E
(2017年06月19閲覧)
アーサー・ウェイリー
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%82%B5%E3%83%BC%
E3%83%BB%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%82%A4%E3%83%AA%E3%83%BC
(2017年06月19閲覧)
谷崎潤一郎
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B0%B7%E5%B4%8E%E6%BD%A4%E4%B8%80%E9%83%8E%E8%A8%B3%E6%BA%90%E6%B0%8F%E7%89%A9%E8%AA%9E#.E7.AC.AC3.E5.9B.9E.E3.81.AE.E7.BF.BB.E8.A8.B3_.28.E6.96.B0.E3.80.85.E8.A8.B3.29
(2017年06月20閲覧)
円地文子
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%86%86%E5%9C%B0%E6%96%87%E5%AD%90
(2017年06月20閲覧)
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