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系統識別號 U0002-1707201300530200
中文論文名稱 村上春樹《發條鳥年代記》中的「大日本帝國」寫作
英文論文名稱 The Ecriture of Imperial Japan in Haruki Murakami's "The Wind-Up Bird Chronicle”
第三語言論文名稱 村上春樹『ねじまき鳥クロニクル』における「大日本帝国」のエクリチュール
校院名稱 淡江大學
系所名稱(中) 日本語文學系碩士班
系所名稱(英) Department of Japanese
學年度 101
學期 2
出版年 102
研究生中文姓名 陳鋼
研究生英文姓名 Kang Chen
學號 698100137
學位類別 碩士
語文別 日文
口試日期 2013-06-21
論文頁數 117頁
口試委員 指導教授-曾秋桂
委員-林雪星
委員-內田康
委員-曾秋桂
中文關鍵字 村上春樹  《發條鳥年代記》  大日本帝國  寫作 
英文關鍵字 Haruki Murakami  “The Wind-up Bird Chronicle”  Imperial Japan  ecriture 
第三語言關鍵字 村上春樹  『ねじまき鳥クロニクル』  大日本帝国  エクリチュール 
學科別分類
中文摘要 《發條鳥年代記》乃村上春樹風格一大轉變之作,因為它是村上文學史上首次導入「史實事件」的作品。作者常以血淋淋的筆法描述這些史實事件,這亦為以往村上作品所未見。

因此,本論文設定三個議題,以探討《發條鳥年代記》中歷史關聯描寫,特別是描寫舊日本(大日本帝國)部分的意義所在。第一個議題由「有權勢者的日本」出發,藉由考察作品中最具代表性,且與作品中史實事件有些許關聯的有權勢者—綿谷家,以解讀村上企圖藉由他們傳達給讀者的訊息。

第二個議題則是「軍民的日本」。關於此議題,本論文則分別由作品中經歷過戰爭的幾個人物—本田伍長、間宮中尉以及赤坂納姿梅格的經驗談切入,找出其中共通點,以探討其經歷在作品中的意義。

第三個議題是「作品中與作品外的時代背景」。在這裡本論文將再一次全面檢視上述人物的思想來源,或者其所屬的時代脈動,以更深入地探討村上想藉由角色在時代中的經歷帶出的議題。最後本論文將轉為作者論,藉由檢視作者村上春樹創作《發條鳥年代記》時的背景,配合前面的考察,以達成探討《發條鳥年代記》中日本描寫的意義之研究目標。
英文摘要 “The Wind-up Bird Chronicle” is a turning point of Haruki Murakami’s works. It is the first Murakami novel that brings the historical events during Imperial Japan period in.

Therefore, there will be three subjects in this thesis. The first subject is “powerful people’s Japan”. The main target of this subject will be Wataya Family, the representive example of powerful people in “The Wind-up Bird Chronicle”. Wataya Family also has a connection to those historical events.

The second subject is “soldiers and civilians’ Japan”. The main target of this subject will be Mr. Honda, Lieutenant Mamiya, and Nutmeg Akasaka. These characters’ experiences during wartime period will be focused in this subject.

The third subject is “the historical background”. Researching of the wartime period those character experienced is a way to consider Murakami’s thought. Then, the time Murakami wrote “The Wind-up Bird Chronicle” will be focused on. Through these three subjects in this thesis, the author hopes to approach what Murakami wants to tell readers through the ecriture of Imperial Japan.
第三語言摘要 『ねじまき鳥クロニクル』は、初めて史実を取り込んだ村上春樹作品であり、村上文学の一大ターニングポイントである。そして、初めて戦争暴力を取り込んだ村上作品でもある。

そこで、本論文では、三つの課題を設けて考察を進めた。第一の課題は、権力者の日本である。ここで、『ねじまき鳥クロニクル』作中の代表的な権力者で、史実にも関係のある綿谷家の人々について考察し、村上が彼らを通して伝えたがるものを明らかにしたい。

第二の課題は、兵士と民衆の日本である。研究の対象としては、本田伍長、間宮中尉と赤坂ナツメグである。ここで彼らの戦時体験の考察を中心に、その体験と暴力との関連性について分析し、共通点を見つけたい。

第三の課題は、時代背景である。ここで、上述の人物たちが生きた時代について改めて考察し、彼らの経歴の持つ意味をもう一度考えた。そして、作者論に転じ、村上自身が『ねじまき鳥クロニクル』を創作した背景を参考し、最終的に村上の「大日本帝国」のエクリチュールの意味に迫りたい。
論文目次 目次
序論 1
1. 研究動機 1
2. 先行研究 2
3. 研究内容と方法 5

第1章 『ねじまき鳥クロニクル』における綿谷家の考察 6
1. はじめに 6
2. 綿谷昇の生涯 7
3. 綿谷昇の性格 10
3-1 テレビでの昇 11
3-2 雑誌に投稿した昇 12
3-3 昇と登場人物たちとのインタラクション 13
3-3-1 昇と「僕」 14
3-3-2 昇と久美子、クレタ、牛河 18
4. 綿谷家の戦争との関連性 22
4-1 「大日本帝国」の軍人であった昇の伯父 22
4-2 「大日本帝国」の官僚であった昇の父 31
5. おわりに 35

第2章 『ねじまき鳥クロニクル』における戦争経歴者の考察 37
1. はじめに 37
2. 本田伍長とノモンハン事件 37
2-1 一九三九年の日本の外交 40
2-2 ノモンハン事件 41
3. 間宮中尉の戦争体験 46
3-1 関東軍勤務時期 46
3-2 シベリア抑留時期 52
4. 赤坂ナツメグ一家の戦争体験 61
4-1 ナツメグと終戦 61
4-2 ナツメグの父とソ連対日参戦 68
5. おわりに 76

第3章 『ねじまき鳥クロニクル』における時代性の考察 79
1. はじめに 79
2. 権力者から見た「大日本帝国」 79
3. 兵士・一般人から見た「大日本帝国」 89
3-1 太平洋戦争以前 89
3-2 太平洋戦争開戦─終戦 95
3-3 戦争に巻き込まれた一般人 100
4. 村上春樹から見た「大日本帝国」 104
5. おわりに 109

結論 111
テキスト 115
参考文献(発行年代順) 115

図表一覧 図
図1-1 綿谷家(及び「僕」)の家族構成 6
図2-1 ドイツの膨張 40
図2-2 ノモンハン付近要図 42
図2-3 ソ連軍の満州侵攻 70
図3-1 明治中期の政党系統図 82
図3-2 中国全土に拡大されていく戦線 93
図3-3 開戦時の日本・アメリカ海軍主要艦艇数 95
図3-4 絶対国防圏と連合軍の反撃ルート 98
図3-5 太平洋戦争での主な玉砕戦 99
図3-6 日本全国における空襲された地域 101

図表一覧 表
表1-1 綿谷昇年表 9
表1-2 昇と「僕」との会話における昇の言葉 14
表1-3 昭和五年~昭和十七年の日本史年表 27
表2-1 「大日本帝国」崩壊 関連年表(一九三九年~一九四五年八月の部分を抜粋) 64
表2-2 多大な犠牲を払った満州移民(一九五六年計) 69
表3-1 一八九二年から一八九五年までの年表 85
表3-2 一九三〇年~一九三八年の主なクーデタ及びテロ事件 91
參考文獻 テキスト
(2003)『村上春樹全作品1990~2000(4)ねじまき鳥クロニクル1』講談社
(2003)『村上春樹全作品1990~2000(5)ねじまき鳥クロニクル2』講談社

1. 単行本
笠原一男、安田元久編(1978)『史料日本史 下巻』山川出版社
藤原彰(1982)『昭和の歴史(5)日中全面戦争』小学館
大濱徹也(1989)『朝日百科 日本の歴史 10.近代I』朝日新聞社
増田知子(1989)『朝日百科 日本の歴史 11.近代II』朝日新聞社
石原千秋、木股知史、小森陽一、島村輝、高橋修、高橋世織(1991)『読むための理論─文学─思想─批評─』 世織書房
重岡徹(1996)「「ねじまき鳥クロニクル」論」、栗坪良樹、柘植光彦編(1999)『村上春樹スタディーズ04』若草書房
風丸良彦(1997)「「もどかしさ」という凶器─『ねじまき鳥クロニクル』の「僕」と、村上春樹の現在─」、栗坪良樹、柘植光彦編(1999)『村上春樹スタディーズ04』若草書房
日置俊次(1998)「村上春樹『ねじまき鳥クロニクル』試論」、栗坪良樹・柘植光彦編(1999)『村上春樹スタディーズ04』若草書房
村上春樹(1998)『辺境・近境』新潮社
半藤一利(2001)『ノモンハンの夏』文芸春秋
平野芳信(2001)『村上春樹と《最初の夫の死ぬ物語》』翰林書房
御厨貴(2001)『日本の近代3 明治国家の完成』中央公論新社
(2003)『村上春樹全作品1990~2000(4)ねじまき鳥クロニクル1』講談社
(2003)『村上春樹全作品1990~2000(7)約束された場所で・村上春樹、河合隼雄に会いにいく』講談社
加藤聖文(2009)『「大日本帝国」崩壊─東アジアの1945年─』中央公論社
鈴木智之(2009)『村上春樹と物語の条件─『ノルウェイの森』から『ねじまき鳥クロニクル』へ─』青弓社
太平洋戦争研究会監修(2011)『面白くてよくわかる!太平洋戦争』アスペクト

2. 機関雑誌類
河合慎吾(1952)「日本的人間形成と軍隊教育」、『The journal of educational sociology 2』
日本教育社会学会
岡崎公良(1983)「昭和精神史研究・序説 : 昭和精神史年表」、『金城学院大学論集. 人文科学編 16』金城学院大学
鯉渕信一(1991)「モンゴル政治におけるソ連の地位 : その展開と将来の展望」、『アジア研究所紀要 18』亜細亜大学
松本昌悦(1991)「平和的生存権(一) : 国連平和協力法案から中東湾岸戦争への自衛隊機派遣まで(新しい人権)」、『中亰法學 25(4)』中京大学
川村湊(1995)「現代史としての物語─ノモンハン事変をめぐって─ハルハ河に架かる橋」、『國文學: 解釈と教材の研究 40(4)』學燈社
吉田準三(1995)「平成不況と日本的経営の変容」、『流通経済大学論集 29(3)』流通経済大学
伊藤嘉啓(1996)「ドイツにおける石原莞爾(その一)」、『大阪府立大学紀要(人文・社会科学)(44)』大阪府立大学
小谷敏(1996)「全共闘と近代日本」、『鹿児島経済大学社会学部論集 15(2)』鹿児島国際大学
内田健二(1997)「大テロルの一側面 : 一九三七年の地方指導部弾圧をめぐって」、『大東法学 第二八号』大東文化大学
小林佳子(1997)「父親像の世代間比較 : 「すきま世代」の父親たち」、『日本教育社会学会大会発表要旨集録 (49)』日本教育社会学会
島村輝(1998)「〈時(クロノス) 〉との抗争」、『國文學: 解釈と教材の研究 43(3)』學燈社
中尾訓生(1999)「石原の東亜連盟論とアイデンティティ」、『山口經濟學雜誌 47(4)』山口大学
若森栄樹(2000)「『ねじまき鳥クロニクル』:「でも死ぬのはやはり怖い」」、『ユリイカ3月臨時増刊号 総特集=村上春樹を読む』青土社
横手慎二(2002)「ソ連政府の日本人抑留者送還政策」、『スラブ研究センター研究報告シリーズ 81』北海道大学

館野日出男(2006)「「痛み」と「空虚」: 『ねじまき鳥クロニクル』論」、『松山大学論集 17(6)』松山大学
木村英亮(2006)「日本人抑留記にみるロシア人阿部軍治『シベリア強制抑留の実態』を読んで」『国際政経論集 第12号』二松学舎大学
岩本勲(2008)「日本帝国主義の戦争と侵略の論理(2)」、『大阪産業大学論集. 人文・社会科学編 4』大阪産業大学
根岸泰子(2008)「迷宮へのガイド─加納クレタ」、柘植光彦編(2008)『『国文学解釈と鑑賞』別冊 村上春樹:テーマ・装置・キャラクター』至文堂
岩本勲(2009)「日本帝国主義の戦争と侵略の論理(3)」、『大阪産業大学論集. 人文・社会科学編 5』大阪産業大学
戸松建二(2009)「第二次大戦後における日本兵シベリア抑留問題─収容所における「民主化政策」をめぐって─」、『愛知県立大学大学院国際文化研究科論集第10号』愛知県立大学
山﨑真紀子(2009)「村上春樹『ねじまき鳥クロニクル』論: 火曜日の女から金曜日の女へ」、『札幌大學總合論叢 27』札幌大學
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