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系統識別號 U0002-1507202018355400
中文論文名稱 探討國木田獨步的命運觀―以小說「源叔父」「宿命論者」「窮死」為中心―
英文論文名稱 The Fatalism of KUNIKIDADOPPO ―Focusing on KUNIKIDADOPPO’s Novel 「Gennodi」「Unmeironsya」「Kyusi」―
第三語言論文名稱 国木田独歩の運命観について ―小説<源おぢ><運命論者><窮死>を中心に―
校院名稱 淡江大學
系所名稱(中) 日本語文學系碩士班
系所名稱(英) Department of Japanese
學年度 108
學期 2
出版年 109
研究生中文姓名 吳麗人
研究生英文姓名 Li-Jen Wu
電子信箱 miiwuuo@gmail.com
學號 603100222
學位類別 碩士
語文別 日文
第二語文別 日文
口試日期 2020-06-22
論文頁數 98頁
口試委員 指導教授-王憶雲
委員-林寄雯
委員-洪瑟君
中文關鍵字 國木田獨步  命運觀  孤獨  不可思議  屈服  生死觀 
英文關鍵字 Kunikida doppo  fatalism  Lonely  wonder  surrender  View of Life and Death 
第三語言關鍵字 国木田独歩  運命観  孤独  不思議  諦念  死生観 
學科別分類
中文摘要 本論文是根據作品各時期的變化,探討國木田獨步文學中的命運觀。在既有的獨步文學研究中,幾乎都是進行關於小民描寫的分析。本論文認為,作者的作品背景裡的命運觀,就是獨步透過自己的人生和周圍的經驗來培養出來的,因此在本論文中想加以探討及分析。
本論文分析的作品分別是以下這三部<源叔父>、<宿命論者>、<窮死>,都是以人物命運和獨步的生涯做對照,從這三部作品中的命運觀衍生出本論文想探討獨步在寫作這三篇作品時的命運觀有何關連性。
本論文一共分為五個章節,緒論中的先行研究,考察獨步的人生經歷及對於生死和命運之中的基本想法。其初期到後期的作品中分析命運觀的變化。透過作品分析來確認,獨步在每個階段中背負著命運觀的課題。由於,獨步和信子離婚受到很大的打擊,因此在作品中反映出命運觀的思想感情。
在各章節中分別探討及分析每個作品,第一章分析的是「源叔父」在作品中描寫愛與離別,以及孤獨感和命運觀的關聯性。此作品中的命運觀是,人是孤獨的。第二章分析的是「宿命論者」在作品中特別強調的是人對於未知的命運充滿無力感之描寫。在「宿命論者」中將命運歸諸於超越人為的力量,且人永遠無法逃離既定的命運之軌,也無法自我開拓命運。人只好默默接受命運的存在。到了晚年,獨步最終要孤獨面向死亡,對於瀕臨死亡邊緣的命運,將死亡視為不可逃避的事實也只能認命地屈服。根據這樣的分析,在第三章晚年的作品「窮死」中,同時出現對於命運及生死的觀點,也表達自己對命運感到絕望及不久會面臨死亡的無能為力。
總之,獨步文學的命運觀就是獨步自己的人生投影,在人生中表現出如何去面對從生到死的過程。而獨步在自己的文學作品中,如何去刻劃面對現實社會的苦惱,去接受,而將命運觀寄託於作品上在思想背景中也呈現出現實社會的悲哀
英文摘要 This thesis aims to explore the significance of fatalism in Kunikida Doppo’s literary works, fictions in particular. Speaking of Kunikida Doppo’s literary writings, he has delineated the theme of the lower class during his time. However, the discussion on life and death, miserable destiny of human beings is also explicitly presented in his literacy works, which becomes Kunikida Doppo’s imperative materials of writings. Based on the above thoughts, I will apply three of Kunikida Doppo’s literary works to prove my argument: 「Gennodi」, 「Unmeironsya」, and 「Kyusi」. Through the discussion of the three literary works and the analysis the characters in the stories, we attempt to realize his definition of fatalism. In addition, based on Kunikida Doppo’s life career, this thesis will also focus on the factors that have a great influence on the change of fatalism.
The content of the thesis will be discussed as follows. In the previous study, first of all, I will take Kunikida Doppo’s life experience and his attitude towards life and death into consideration. I will also analyze the change of his definition of fatalism from his early works to his late works. Kunikida Doppo always burdens the difficulty of destiny in each of his life stages. When examining his literary works, readers will understand that Doppo’s early works, immensely influenced by his divorce with his ex-wife, especially pay attention to love and separation, in which he is always bothered by a sense of loneliness.
In his literary works, he tries to discover that the destiny of human beings lies in loneliness, which is one part of restricted trials during the process of life. Feeling the incredibility of destiny, Kunikida Doppo in his mid-term works tries to contemplate the problem whether the destiny is mastered by God and won’t be changed, or human beings can transcend their own destiny on their own. For Kunikida Doppo, terrible destiny however, lies in the fact that no one can really escape from death, which appear as a major theme in his late works. Kunikida Doppo presents his despair towards his destiny, facing the destiny that he himself cannot master in his life.
The significance of fatalism in Kunikida Doppo’s literary works does not only projects part of his life; more importantly, readers are able to realize how he presents the process of life he goes through the destiny from birth to death. In addition to his transcendence of distress and the acceptance of his destiny, his literary works also center on his emotions, presenting the sorrow of the society.
第三語言摘要 本論文は国木田独歩の文学にみられる運命観をその作品の時期的変化に応じて検討するものである。既存の独歩研究では、そのほとんどが、「小民」の描写について分析を行ってきた。本論文では、独歩作品の背景として、独歩が自身の人生や周囲の経験を通じて培った運命観が存在し、かつ重要であると考え分析を加えた。本論文では、こうした独歩の運命観を特に理解することができる三つの作品「源おぢ」「運命論者」「窮死」を対象として、作中人物の運命や物語の展開との関係を分析した。同時にこうした作品が執筆された時期の独歩の生涯を対照することで、作品中に見られる運命観の独歩自身の運命との関係を検討した。
本論文の構成は序論、結論を含めて全5章からなる。序論では、先行研究と独歩の経歴、生死や運命などに対する基礎的な考え方を考察し、初期から後期の作品における運命観の変化を分析した。ここから独歩はそれぞれの段階で運命という課題をいつも背負っていたことを確認する。独歩は前妻信子との離婚から大きな衝撃を受け、そのモチーフが作品にも反映されている。
各章で各作品を検討したが、第一章では「源おぢ」を分析し、そこで描かれる愛と離別、強烈な孤独感と運命観との関係を見た。この作品における運命観は、人間とは孤独であるというものである。第二章では「運命論者」を分析した。この作品においては、運命に対する人間の無力さが強調される。ここにおける運命は人間の力を超越し、己によって切り開くことのできないものとして描かれ、人間は運命を受け入れるしかないという「諦念」を抱くものとされる。晩年にいたって、独歩は周囲や自身にふりかかる死を目にすることで、死という運命に向き合い、避けられものとして受容する。これを踏まえた第三章で分析する晩年の作品「窮死」には運命観とともに死生観が現れる。独歩は運命への絶望を表すとともに、自分の「余儀ない運命」として「死」を直視する。
総じて、独歩文学における運命観とは、自身の人生を投影したものであり、生から死ぬまでの運命と如何に向き合ったのかを析出したものである。独歩は自身が生活の中でいかなる苦悩と直面し、受け入れたかを、運命観という形で作品に託し、現実社会の悲哀を描く上での思想的背景を構成した。
論文目次 目次
序論......1
1.研究動機......1
2.先行研究......4
2.1国木田独歩文学への理解......4
2.2国木田独歩文学と「運命」......6
3.研究対象......9
4.研究方法及び本論文の構成......9
第一章「源おぢ」における独歩の運命観......11
1.1はじめに......11
1.2「源おぢ」の先行研究......14
1.3佐伯時代における運命観形成の萌芽......17
1.3.1佐伯時代におけるワーズワースの影響......17
1.3.2佐伯時代における「源おぢ」の構想......21
1.3.3佐伯時代にであった「源おぢ」のモデル......24
1.3.4佐伯時代における前妻信子との離婚問題......30
1.3.4.1独歩と信子の出会いと恋愛......30
1.3.4.2独歩と信子の結婚......33
1.3.4.3信子の失踪について......35
1.3.4.4信子と独歩の離婚......36
1.4「源おぢ」における源おぢと紀州の運命......38
1.4.1源おぢの運命......38
1.4.2紀州の運命......42
1.5おわりに......44
第二章「運命論者」における独歩の運命観......45
2.1はじめに......45
2.2「運命論者」の先行研究......49
2.3独歩の運命観の変遷について......53
2.3.1初期「欺かざるの記」における運命観......53
2.3.2晩年「病牀録」における運命観......58
2.4「運命論者」における高橋信造の運命......61
2.4.1高橋の「出生の秘密」の運命......62
2.4.2高橋の「近親相姦」の運命......65
2.4.3中期「運命論者」の運命観......66
2.5終わりに......67
第三章「窮死」における独歩の運命観......68
3.1はじめに......68
3.2「窮死」の先行研究......72
3.3独歩の運命観と死生観との違い......75
3.4「窮死」における文公の運命......76
3.4.1文公の運命観......79
3.4.2「窮死」「源おぢ」「運命論者」における運命の比較......81
3.5独歩の死生観の変遷について......84
3.5.1初期「欺かざるの記」についての死生観......84
3.5.2中期「死」についての死生観......88
3.5.3晩年「病牀録」についての死生観......90
3.6おわりに......91
結論......92
参考文献 ......96
表目次......98

表 1 独歩の「源おぢ」に於ける人間像の共通点......26
表 2 独歩の「源おぢ」に於ける人間像の相違点......28
表 3 「源おぢ」における運命の構造と独歩の運命の共通点......40
表 4 「源おぢ」における運命の構造と信子の運命の共通点......42
表 5 「欺かざるの記」における運命観の変遷......57
表 6 「欺かざるの記」や「病牀録」などの運命観の変遷 ......60
表 7 「運命論者」における運命の構造と独歩の運命の共通点......63
表 8 「源おぢ」と「運命論者」の運命観の比較......64
表 9 「運命論者」における愛情の構造分析......66
表 10 「窮死」における運命の構造と独歩の運命の共通点と相違点......80
表 11 「源おぢ」「運命論者」「窮死」における運命の共通点と相違点......82

參考文獻 参考文献
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国木田独歩全集編纂委員会(1965)『定本国木田独歩全集』(全十卷)学習研究社
【日本語図書】(年代順)
1.笹淵友一(1961)『「文学界」とその時代:下』明治書院
2.福田清人編.本多浩編(1966)『国木田独歩人と作品16』清水書院
3.国木田独歩著・解説塩田良平–注釈山田博光(1970)『日本近代文学大系10国木田独歩集』角川書店
4.国木田独歩著・田山花袋著(1970)『現代日本文学大系11国木田独歩田山花袋集』筑摩書房
5.田山花袋著・解説和田謹吾–注釈相馬庸郎(1972)『日本近代文学大系19田山花袋集』角川書店
6.北野昭彦(1974)『国木田独歩の文学』桜楓社
7.中島健蔵編(1974)『明治文学全集66国木田独歩集』筑摩書房
8.坂本浩(1976)『近代作家と深層心理』明治書院
9.山田博光(1978)『国木田独歩論考』創世記
10.田山花袋(1983)『明治大正文学回想集成2東京の三十年』日本図書センター
11.江馬修(1983)『人及び芸術家としての国木田独歩』日本図書センター
12.滝藤満義(1986)『国木田独歩論日本近代作家:3』塙書房
13.山田博光(1990)『北村透谷と国木田独歩―比較文学的研究―』近代文芸社
14.北野昭彦(1993)『宮崎湖処子.国木田独歩の詩と小説』和泉書院
15.小野茂樹(1993)『若き日の国木田独歩―佐伯時代の研究―』日本図書センター
16.黒岩比佐子(2007)『編集者国木田独歩の時代』角川学芸出版
【論文】(年代順)
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3.相馬庸郎(1959)「「欺かざるの記」前編研究:主体の内部構造」『日本文学』第8巻第1月号、日本4.文学協会
5.笹淵友一(1959)「独歩の小説―「源おぢ」と「忘れえぬ人々」」『東京女子大学論集』第十卷、第二号
6.鈴木仙蔵(1959)「独歩文学の基礎―その文学観について―」『日本文学誌要』第4号
7.三宅義信(1967)「国木田独歩の自然描写」『近代文学試論:3』広島大学近代文学研究会
8.岩崎文人(1971)「独歩における「小民」―とくに「驚異哲学」を軸として」『近代文学試論』9、広島大学近代文学研究会
9.佐藤勝(1975)「小説家の誕生―国木田独歩論の試み(一)」『自然主義文学』日本文学研究資料刊行会
10.滝藤満義(1979)「書評山田博光著『国木田独歩論考』のことども」『日本文学』第28巻5号
11.水上勲(1979)「独歩に巻ける浪漫主義―その二元的構造について―」『同志社国文学』第14号
12.岩崎文人(1979)「「運命論者」論―独歩の<運命観>の形成を通して―」『近代文学試論』18
13.山内武麒(1981)「国木田独歩の小説「源おぢ」について」『佐伯史談』No.127
14.水野真理(1986)「Wordsworthの牧歌・Crabbeの牧歌」『大谷学報』第66巻、第2号、大谷学会
15.岩崎文人(1986)「独歩「窮死」論―<小民史>の帰結―」『国文学攷』第108.109号、広島大学国語国文学会
16.宮本文彦(1987)「国木田独歩の文学」『千葉敬愛短期大学紀要』9
17.岩崎文人(1992)「「源叔父」成立考―<老翁>の物語―」『近代文学試論』、第30号、広島大学近代文学研究会
18.新保邦寛(1993)「二人の〈私〉・もう一つの〈小民史〉:独歩文学を貫くもの(2)」『文藝言語研究. 文藝篇』第24卷
19.丁貴連(1999)「植民地支配下を生きる運命論者の群像 : 国木田独歩の「運命論者」を手がかりとして」引用は、『宇都宮大学国際学部研究論集』第7巻、宇都宮大学
20.佐々木雅発(1999)「「窮死」前後―最後の独歩―」『国文学研究』第128巻、早稲田大学国文学会
21.弥頭直哉(2003)「国本田独歩『酒中日記』論 : 今蔵の日記を読む記者の視点に着目して」『日本文藝研究』第55卷3号
22.仲島陽一(2004)「国木田独歩と敗者の近代」『国際地域学研究』第7号、東洋大学学術情報リポジトリ
23.栗林秀雄(2007)「国木田独歩論:その思想の軌跡」『大東文化大学紀要人文科学』第46巻、大東文化大学
24.北原泰邦(2016)「窮死の時代:国木田独歩「窮死」をめぐる言説」『信州豊南短期大学紀要』33号、信州豊南短期大学
25.横田肇(2017)『国木田独歩の創作態度と方法 : 基点としての「小民」』北海道大学博士(文学) 甲第12516号
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