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系統識別號 U0002-1402201717265300
DOI 10.6846/TKU.2017.00435
論文名稱(中文) 日語「氣」相關連語之表現 -以『現代日本語書き言葉均衡コーパス』為考察資料-
論文名稱(英文) A Consideration of the collocation expression about Japanese word“ki”: Focusing on Examples of “Balanced Corpus of Contemporary Written Japanese”
第三語言論文名稱 「気」に関するコロケーション表現の考察 -『現代日本語書き言葉均衡コーパス』の用例を中心に-
校院名稱 淡江大學
系所名稱(中文) 日本語文學系碩士班
系所名稱(英文) Department of Japanese
外國學位學校名稱
外國學位學院名稱
外國學位研究所名稱
學年度 105
學期 1
出版年 106
研究生(中文) 王美雯
研究生(英文) Mei-Wen Wang
學號 603100016
學位類別 碩士
語言別 日文
第二語言別 日文
口試日期 2017-01-12
論文頁數 174頁
口試委員 指導教授 - 落合由治
委員 - 堀越和男
委員 - 許均瑞
關鍵字(中)
連語
語言資料庫
日語教學法
教案
關鍵字(英) ki
collocation
corpus
Japanese teaching method
teaching plan
第三語言關鍵字
コロケーション
コーパス
日本語教授法
授業計画
學科別分類
中文摘要
本論文主要在考察日文「氣」之連語。日語中用來形容心情,情緒時常會用到「氣」之連語,但「氣」之連語種類繁多、意思複雜,以往只能利用辭典或是新聞的例句整理,仍未能完整地整理出來。近年,因電腦之普及,語言資料庫可以廣泛地收錄各種範疇之文獻,能有系統地分析、擷取連語。而擷取出來的連語可以運用於詞典的編輯、日語教學等。
       從語言資料庫裡擷取出的「氣」之連語中考察的結果多為「氣」之慣用句。「氣」之連語的表現用法的問卷調查中得知回答正確率最高的為「気を楽にする」和「気にする」,最低的為「気が触れる」,且以卷答對率之結果由高至低之順序區分「氣」連語為學習順序,並對日語能力測驗學習者提出學習順序之建議。另外,選用出現頻率最高,回答正確率54.2%的N1等級的「気がする」,製作教學計劃並運用實際課堂教學。
       教學結果為初學者可以瞭解「気がする」之意義,但無法活用於日常生活。因而建議從回答正確率高的開始學習,對日文學習者而言是比較有效率的學習方式。最後修正「気がする」的教學計劃,且對不同等級的日語學習者提出「氣」連語教學方式之建議。
英文摘要
This paper studies about the collocation of “ki” in Japanese. They are often using for people’s feeling,emotion. But these usages are very rich varieties and meanings of the collocation of “ki”. As usually, you only can understand these usages in the sentences from dictinoaries and newspaper. But now,by the spread of computers, many corpora  can give us a lot of data for analyze. These data collocations can be used to create dictionaries or Japanese eduction.
 I survey on Japanese learner, who did understand collocation’ meanings of “ki” on internet.The result of survey is the highest ratio of correct response is [ki wo raku ni suru],and the lowest ratio of correct response is [ki ga fureru]. And I classify divide to a vocabary list as Japanese Language Proficiency Test level.
 And I use the highest frequence but the ratio of correct response only 54.2% and N1 level [ki ga suru], as a example to teaching in a Japanese class.After really teching,I suggest that order of learning collocation of “ki” start from the highest ratio of correct resoponse is the best. Because Japanese learners only can get the meaning of collocation but it’s hard to learn a use of [ki] in communication.  
 Finally, prior research has focused on the Japanese teaching method, I rewrite my teaching plan and make a suggestion for teaching different level of Japanses [ki] collocation.
第三語言摘要 本研究は「気」に関するコロケーション表現の考察である。日本語には気持ちや心情を表す時、「気」に関するコロケーションがよく使用されている。しかし、「気に関する」コロケーションの種類が多いため、意味は複雑である。今までの研究は辞書や新聞の用例を取り出してまとめてきたが、きれいに整理しきれなかったのである。近年、パソコンが普及しつつあり、コーパスは各ジャンルでかつ大量的に資料を収めることができたことで、系統的に情報が抽出できる。抽出したコロケーションは辞書の編纂、日本語教育などの面で応用ができる。 コーパスより抽出した「気」に関するコロケーションは「気」の慣用句が多いことが明らかになった。日本語学習者の「気」に対するコロケーションの意味の理解を把握するため、抽出したコロケーションの理解度についてインターネットでアンケートを行なった。アンケートの調査結果によると、正解回答率の一番高いコロケーションは「気を楽にする」、「気にする」で、一番低いのは「気が触れる」である。したがって、調査の結果により新日本語能力試験レベつ別に合う学習順で語彙リストを整理した。使用頻度が一番高くて、正解回答率54.2%であるN1レベル「気がする」を例にし、授業計画を作って授業を実施した。その結果としては正解率が高いコロケーションより、習得したほうが効率的と提言したい。 最後に、「気」に関するコロケーションについての学習項目、授業法は新日本語能力試験レベル別で提言してみた。
論文目次
目次
第一章	序論	1
1.1  研究動機	1
1.2  研究目的	3
1.3  研究方法	4
1.4  論文構成	4
第二章	先行研究	6
はじめに	6
2.1 使用コーパス	7
2.1.1 『NLB』に使用されているサブコーパス	7
2.1.2 MIスコア	9
2.1.3 LD係数	9
2.2 「気」について	11
2.3 コロケーションの定義	12
2.3.1  英語におけるコロケーションの定義	12
2.3.2 中国語におけるコロケーションの定義	13
2.3.3 日本語におけるコロケーションの定義	13
2.3.4  本研究におけるコロケーションの定義	14
2.4  コロケーション学習の重要性	17
2.5  日本語教育における教授法	19
2.5.1  語彙における教授法	19
2.5.2  リスニングにおける教授法	22
2.5.3  リーディングにおける教授法	24
2.5.4  コミュニケーションにおける教授法	26
2.5.5  作文における教授法	28
2.5.6  翻訳における教授法	29
おわりに	31
第三章	「気」に関するコロケーションの概観	32
はじめに	32
3.1 動詞との共起	37
3.1.1 LD係数で取り出した「気+助詞+動詞」	37
3.1.2 MIスコアで取り出した「気+助詞+動詞」	48
3.2 「イ形容詞」との共起	57
3.2.1  LD係数での「気+助詞+イ形容詞」のコロケーション	57
3.2.2  MIスコアでの「気+助詞+イ形容詞」のコロケーション	63
3.3 「ナ形容詞」との共起	66
3.3.1 LD係数での「気+助詞+ナ形容詞」のコロケーション	66
3.3.2 MIスコアでの「気+助詞+ナ形容詞」のコロケーション	71
おわりに	73
第四章	「気」に関するコロケーションの調査と模擬授業	77
はじめに	77
4.1 取り出した「気」に関するコロケーションのリスト	77
4.2 「気」に関するコロケーションの意味調査とその結果	79
4.3 模擬授業とその結果	98
おわりに	114
第五章	結論	118
参考文献	121
付録一		125
付録二		161
付録三		171

 
表目次

表 1 『NLB』に使用されているサブコーパス	7
表 2 英語のコーパスにおけるコロケーションの定義	12
表 3 コロケーションを定義するための用例	14
表 4 語彙の教え方	20
表 5 語彙練習のしかた	20
表 6 リスニングにおける授業活動	22
表 7 リスニングにおける授業法	23
表 8 リーディングにおける授業法	24
表 9 コミュニカティブ・アプローチにおける教授法	26
表 10 作文における授業法	28
表 11 翻訳における教授法	29
表 12 翻訳における教授法段階レベルで事前の準備	30
表 13 「気」に関するコロケーションのパターン、頻度、種類	33
表 14 ジャンル別の「気」に関するコロケーション	36
表 15 LDで取り出した上位40以内の「気+助詞+動詞」のコロケーション	37
表 16 LD係数で取り出した「気+助詞+動詞」の用例と分析	39
表 17 MIで取り出した上位40以内の「気+助詞+動詞」のコロケーション	48
表 18 MIスコア取り出した「気+助詞+動詞」の用例と分析	49
表 19 パターン「気+助詞+動詞」コロケーションの特徴	56
表 20  LDで取り出した上位20以内の「気+助詞+イ形容詞」のコロケーション	57
表 21 LDで取り出した「気+助詞+イ形容詞」の用例と分析	58
表 22 MIで取り出した上位20以内の「気+助詞+イ形容詞」のコロケーション	63
表 23 MIで取り出した「気+助詞+イ形容詞」の用例と分析	63
表 24 LDで取り出した上位20以内「気+助詞+ナ形容詞」のコロケーション	66
表 25 LDで取り出した「気+助詞+ナ形容詞」の用例と分析	67
表 26 MIで取り出した上位20以内「気+助詞+ナ形容詞」のコロケーション	71
表 27 MIで取り出した「気+助詞+ナ形容詞」の用例と分析	71
表 28  パターン「気+助詞+形容詞」コロケーションの分類	72
表 29 各パターンの有効なコロケーションの割合	73
表 30 コーパスの問題点と提言	74
表 31 コーパスより抽出されたコロケーション	77
表 32  アンケートの内容と回答者人数と比率	81
表 33 日本語能力レベル別で正解と不正解回答の人数と比率	90
表 34 日本語能力別で並べた「気」に関するコロケーションの意味と用例	94
表 35 「気がする」の授業計画	99
表 36 模擬授業の回答分布	105
表 37 「気がする」の修正した授業計画	109
表 38 新日本語能力試験レベルごとに提案した教授内容	114
 
図目次

図 1 『NLB』の検索画面	8
図 2 「気」と共起するパターンの割合	32
図 3 「気」に関するコロケーションの種類と頻度	35
図 4 アンケート回答者の男女別割合	79
図 5 アンケート回答者年齢層構成	80
図 6 回答者が日本語能力試験を受けた人数と割合	80
図 7 質問回答率と正解回答率	94
図 8 模擬授業に参加した学習者の男女別割合	103
図 9 模擬授業に参加した学習者の年齢構成	104
図 10  模擬授業に参加した学習者の学習年数	104
図 11 学習年数と回答点数の比較(平均以上)	106
図 12 学習年数と回答点数の比較(平均以下)	107
図 13 模擬授業における学習者の回答	108
參考文獻
参考文献
(年代順)
【テキスト】
NLB(NINJAL-LWP for BCCWJ)
http://nlb.ninjal.ac.jp
(本論文)は、国立国語研究所と Lago 言語研究所が開発した
NINJAL-LWP for BCCWJ を利用しました。
スリーエーネットワーク(2005)『みんなの日本語 初級I』
スリーエーネットワーク(2005)『みんなの日本語 初級II』

【中国語書籍】
蔡錦雀・陳山龍編(2006)《日語慣用表現法》初版、台北:尚昂文化事業國際有限公司
張博他(2008)《基於中介語語料庫的漢語詞彙專題研究》。北京:北京大學出 
 版社。 [Zhang, bo.(eds.). 2008. Interlanguage corpus-based Chinese vocabulary thematic studies. Beijing: Beijing Language and Culture University Press.]
趙順文(2010)《活學活用日文慣用語》一版、新北市:旺文社股份有限公司
學研辭典編輯部(2011)《日本國民用語大全集》初版、新北市:台灣廣廈出版集團國際學村

【日本語書籍】
宮地裕編(1982)『慣用句の意味と用法』明治書院
赤塚行雄(1990)『「気」の文化論』東京:創拓社
土岐哲他(1999)『日本語中級J301−基礎から中級へ−』大新書局
庵功雄他(2000)『初級を教える人のための日本語文法ハンドブック』スリーエ  
 ーネットワーク
庵功雄他(2001)『中上級を教える人のための日本語文法ハンドブック』スリー  
 エーネットワーク
J.V.ネウストプニー・宮崎里司(2002)『言語研究の方法言語学・日本語学・日本語教育学に携わる人のために』東京:くろしお
スリーエーネットワーク 『みんなの日本語初級II』(2002)教師用指導書/ス 
 リーエーネットワーク
高見澤孟(2004)『新・はじめての日本語教育2 日本語教授法入門』アスク
野田尚史他(2005)『コミュケーションのための日本語教育文法』くろしお
川口義一・横溝紳一郎(2005)『成長する教師のための日本語教育ガイドブック(上)』ひつじ書房
スリーエーネットワーク(2010)『みんなの日本語中級I教え方の手引き』/ス 
 リーエーネットワーク
国際交流基金・財団法人日本国際教育協会(2002改訂版)『日本語能力試験 
 出題基準改訂版』凡人社 
荻野綱男(2011)『講座ITと日本語研究6コーパスとしてのウェブ』明治書院
国際交流基金(2011)「文字・語彙を教える」『国際交流基金 日本語教授法シリーズ3』第3巻ひつじ書房
みんなの日本語中級II本冊(2012)/スリーエーネットワーク
関正昭他(2012)『日本語教育叢書「つくる」読解教材を作る』スリーエーネッ  トワーク

【中国語論文】
蕭頻、張妍(2008)〈印尼學生漢語單音節動詞語義偏誤〉。《基於中介語語料庫 的
 漢語詞彙專題研究》。頁62-72。[Xiao, ping & Zhang, Yan. 2008. The 
 monosyllabic verb semantic errors of Indonesian students. Interlanguage  
 corpus-based Chinese vocabulary thematic studies: pp.62-72.] 

【日本語論文】
遠藤織枝(1985)「気」のつくことば(上)『東海大学留学生別科紀要』6、pp.1-20
遠藤織枝(1986)「気」のつくことば(下)『東海大学留学生別科紀要』7、pp.69-92
大曾美恵子・滝沢直宏(2003)「コーパスによる日本語教育の研究−コロケーショ
  ン及びその誤用を中心に−」『日本語学』22 巻 4 月臨時増刊号、234-244
中條清美・内山将夫(2004)「統計的指標を利用した特徴語抽出に関する研究」『関東甲信越英語教育学会紀要』No.18、pp.99-108. 
白川博之(2005)「日本語学的文法から独立した日本語教育文法」『コミュケー
  ションのための日本語教育文法』くろしお、pp.43-62.
野田尚史他(2005)「コミュニケーションのための日本語教育文法の設計図」『コ
  ミュケーションのための日本語教育文法』くろしお、pp.1-20.
蔡佩玉(2007)「日中両国語における「気」を用いた二字熟語に対する対照研究」長栄大学 
村木新次郎(2007)「コロケーションとは何か」『日本語学』26-10、p7 
石川慎一郎(2008)「コロケーションの強度をどう測るか-ダイス係数、tスコア、相互情報量を中心として-」言語処理学会14回大会チュートリアル資料、pp.40-50.
押尾和美他(2008)「新しい日本語能力試験のための語彙表作成にむけて」国際 
 交流基金日本語教育紀要第4号、pp.71-86.
王珍妮(2008)「「気」に関する慣用句における中訳の表現についての考察」『台湾応用日語研究』台湾応用日語学会5号、pp.1-19.
王珍妮(2009)「日本語の「心」に関する慣用表現の意味分析-「気」を含む慣用表現との対比を通じて」奈良女子大学『人間文化研究科研究年報』台湾応用日語学会25号、pp.1-19.
田野村忠温(2009)「コーパスからのコロケーション情報抽出-分析手法の検討とコロケーション辞典項目の試作−」『阪大日本語研究』21号、pp.21-41.
蔡玉琳・仙波光明・王敏東(2010)「「気」が句頭に位置する慣用句について-慣用句教材を編纂する手かがりとしての一考察-」『徳島言語文化研究』18号、pp.143-164.
黎慧敏(2010)「日中両語における「気」の意味傾向について-「気」を含む二字及び三字語彙を中心に-」長栄大学
蔡玉琳(2013)「日本語教育における慣用句の指導に関するー考察-「気」が句頭に位置する慣用句を例として-」銘伝大学応用日本語学科
前川喜久雄・STRAFELLA Elga Laura(2015)「日本語教育とコロケーション:連語の形で用法を学ぶ重要性『第7回コーパス日本語学ワークショップ予稿集』国立国語研究所
金智英(2015)「日本語を母語とする韓国語学習者のコロケーション学習に及ばす指導の効果−文脈指導と非文脈指導の比較から−」『言語文化と日本語教育』お茶の水女子大学日本言語文化学研究会、50号、pp.71-80.
藤本徹(2015)「ゲーム要素を取り入れた授業デザイン枠組みの開発と実践」『日本教育工学会論文誌』38(4)pp.351-361 
小屋多惠子(2015)「基本コロケーションリスト作成のためのー考察」『法政大学小金井論集編集』59、pp.19-32
桑戸孝子ほか(2016)「日本語教育におけるゲームの使用について−学習者と教師を対象とした質問紙調査から−」『長崎総合科学大学紀要』第55巻第2号、pp.104-112. 

【英語論文】
Xu, R., Q. Lu and S. Li,(2006)“The Design and Construction of Chinese 
 Collocation Bank,”In Proceedings of the 5th International Conference on   
 Language Resources and Evaluation (LREC 2006), Italy, 2006,pp.1880-1885
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