淡江大學覺生紀念圖書館 (TKU Library)
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系統識別號 U0002-0603201922575500
中文論文名稱 「阿部定」的表象―以《感官世界》和《SADA》為中心―
英文論文名稱 The Representation of“Sada Abe” : A Research of Japanese Films "In the Realm of the Senses" and "SADA".
第三語言論文名稱 阿部定」の表象―『愛のコリーダ』、『SADA~戯作・阿部定の生涯』を中心に
校院名稱 淡江大學
系所名稱(中) 日本語文學系碩士在職專班
系所名稱(英) Department of Japanese
學年度 107
學期 1
出版年 108
研究生中文姓名 江詠婕
研究生英文姓名 Yung-Chieh Chiang
學號 700100158
學位類別 碩士
語文別 日文
口試日期 2019-01-07
論文頁數 60頁
口試委員 指導教授-李文茹
委員-坂元小織
委員-王憶雲
中文關鍵字 阿部定  毒婦  犯罪  變態  情慾  女性自主性  父權主義 
英文關鍵字 Sada Abe  Wicked woman  Crime  Libido  Female autonomy  Paternalism 
第三語言關鍵字 阿部定  毒婦  犯罪  変態  情欲  女性自主性  父権制イデオロギー 
學科別分類
中文摘要 本研究是藉由兩部日本電影,一部為1976年由大島渚在法國拍攝的《感官世界》及1997年由大林宣彥導演拍攝的《SADA》,其中情節改編自發生在1936年5月18日的殺人案件「阿部定事件」轟動一時的社會案件。
其中主角人物阿部定在整個案件的過程和動機,備受當時社會的輿論批評,認為阿部定是毒婦、變態性慾者,也經常做為精神醫學上研究探討的對象。因時代的變遷,依舊時常成為探討的社會議題,並翻拍成多部電影。縱然距離事發已經過80多年的現在,還是能夠在媒體上看到有關「阿部定事件」的相關報導和電影。本研究中透過歷史資料的蒐集及電影情節的演示中發現,在每個時代的電影作品和媒體報導,對「阿部定事件」所評論的觀點都有不同程度的差異。透過70年代的《感官世界》以及90年代的《SADA》兩部不同年代電影的演示,兩位導演所詮釋的"阿部定"的表象中比較,兩位導演雖處在不同時代下,劇中所呈現的”阿部定”雖有所差異,但兩者劇情中並沒有特意凸顯犯罪者女性的惡行。本研究所提出的結論中發現,近年來媒體再次引起討論的阿部定的社會話題,在不同世代中回顧,透過電影《感官世界》和《SADA》提出女性間的對立和三味線兩點論點在不同時代背景,女性所呈現對抵制父權的象徵。
戰後,「阿部定事件」經由媒體的再次炒作,當時阿部定本人留下一封書信後,從此遠離人群後音訊全無。就當時社會的輿論中,如果世人能明瞭一個女性的犯罪背後的辛酸,其中的犯意有可能是為了抵制父權。服刑後回歸正常家庭及社會關係,或許阿部定就不會選擇失蹤這條路了。今後,以阿部定為例,探討父權主義為研究課題。
英文摘要 This research is based on the two Japanese films "In the Realm of the Senses” and "SADA", adapted from the real events which “Sada Abe incident”, occurred on the May 18, 1936.
The protagonist of the film is “Sada Abe”, in the whole case of the process and motivation, was criticized by public opinion at that time, that Sada Abe is a poison woman, is a libido, but also often as a subject for psychiatric research. The change of the times, as a social issue to discuss, and remake into a lot of films. Even though it has been more than 80 years since the incident, it has been possible to see news and films about the "Sada Abe incident" in the media.
This research was found through the collection of historical data and the presentation of film plots. The views commented on the "Sada Abe incident" were different. Through the 70 's " In the Realm of the Senses " and the 90 's " SADA " two different films, the drama presented in the "Sada Abe", although different, but did not highlight the evils of the perpetrators of women. Finally, the conclusion of this research points out that in recent years, the media has again aroused the discussion of SADA Abe's social topic, in different times to review, through the film " In the Realm of the Senses " and "SADA" to raise the antagonism between women, women's resistance to paternal authority.
第三語言摘要 本論文は1936年5月18日、大見出しの記事などで、新聞各紙がとりあげた阿部定事件に関するテキストやメディアに見られる阿部定表象から70年代の『愛のコリーダ』と90年代の『SADA~戯作・阿部定の生涯』を取り上げ、「阿部定」の表象を考察するのを目的とする。
阿部定は相手の事を極めて愛し、独占したい気持ちを抑えられなかった挙句、過ちを犯したとされている。殺害する過程があまりにも怪奇に満ちた行為であったため、世間では、阿部定は変態性欲者だと呼ばれたり、精神医学の研究対象にされたりしてきた。事件が起きて以来、阿部定について書かれた雑誌記事、映画や小説などが数多く生み出され、それに加え阿部定をイメージし創作した作品もいくつか作られている。
阿部定に関する妖婦から性的な淫乱症の女、同情するべき女といったイメージの変遷、女性の心理などのそれぞれの視点からの「阿部定」の表象が異なる時代の背景により現れていることを示した。『愛のコリーダ』と『SADA〜戯作・阿部定の生涯』の分析から、作品中に女性に関する身体の自主性と働きの自主性として見ることができた。男性監督による、女性をめぐる同時代の社会的な動きを取り入れた作品であり、視点は異なっているものの、阿部定を通して女性による父権制イデオロギーへの抵抗のあり方を描いているのである。
 歴史的と言えるほどの83年前の一つ殺害事件が、2019年の今日でも、この事件は語り続けられているが、今後、阿部定の事例の研究から出発し、父権制イデオロギーを巡る問題を考えていきたい。
論文目次 序論 1
第一節 研究背景と動機 1
第二節 研究内容と範囲 3
第三節 研究方法と意義 8
第一章 高橋お伝と阿部定 9
第一節 明治期の毒婦の代表とされる高橋お伝 9
(一) 毒婦という用語: 9
(二) 毒婦の代表される高橋お伝とは: 10
第二節 昭和前期の毒婦の代表とされる阿部定 12
第三節 高橋お伝と阿部定の比較 14
第二章 戦前、戦後を挟んだ前後のメディアに煽ぎ立てられた阿部定事件 18
第一節 阿部定ブームを迎える前史:「エロ・グロ・ナンセンス」の時代 18
(一) 「エロ・グロ・ナンセンス」 18
(二) 「エロ・グロ・ナンセンス」の「大衆文学」的な趣味 20
第二節 第一波の「阿部定」ブーム:事件当初のメディアによる報道 20
(一) スキャンダラスに新聞報道された阿部定事件 21
(二) 評論家と精神分析鑑定が見た社会現実と阿部定 24
第三節 第二波の「阿部定」ブーム:織田作之助と坂口安吾 27
(一) 「カストリ雑誌」と「お定本」 27
(二) 文学者の目から見た「阿部定」 28
第三章 戦後 阿部定事件の映画化-70年代の『愛のコリーダ』 32
第一節 『愛のコリーダ』について 32
(一) 大島渚監督が撮影したきっかけ 32
(二) 芸術か?猥褻か?わいせつ文書図画販売にあたる 33
第二節 映画のイメージ 34
第三節 映画にある阿部定像のイメージ 36
(一) 女性同性愛 36

(二) 愛からきた孤独とトラウマゆえの空想 38
第四章 阿部定事件の映画化-90年代の『SADA〜戯作・阿部定の生涯』 41
第一節 『SADA〜戯作・阿部定の生涯』について 41
(一) 大林宣彦監督が撮影したきっかけ 42
(二) ハンセン病 43
第二節 映画のイメージⅠ 44
第三節 映画のイメージⅡ 47
(一) 『死に至る病』と『山羊の歌』 47
(二) 雑誌:『社会評論』と『大菩薩峠』と『主婦の友』 49
(三) モダンガールの造型 50
第五章 結論 53
参考文献(年代順) 57

表目次
(表一)媒体の形          7
(表二)高橋お伝と阿部定の比較 15

図目次
(図一)昭和11年5月十九日 東京朝日新聞 21
(図二)昭和11年5月19日読売新聞 23

写真目次
(写真一)映画の冒頭イメージ 35
(写真二)阿部定と料亭の女中-1 36
(写真三)阿部定と料亭の女中-2 36
(写真四)阿部定の気持ち-1 38
(写真五)阿部定の気持ち-2 38
(写真六)阿部定の空想-1 39
(写真七)阿部定の空想-2 39
(写真八)映画のイメージⅠ-冒頭部分の登場人物 44
(写真九)映画のイメージⅠ-黒ベースに白文字 45
(写真十)女の子が雨の日に輪投げで遊んでいる画面 45
(写真十一)性暴力を受ける前 46
(写真十二)性暴力を受けた  46
(写真十三)愛しい初恋相手-1 46
(写真十四)愛しい初恋相手-2 46
(写真十五)「らい予防法」廃止画面-1 47
(写真十六)「らい予防法」廃止画面-2 47
(写真十七)『死に至る病』-1 48
(写真十八)『死に至る病』-2 48
(写真十九)石田吉蔵と阿部定 49
(写真二十)大宮が読んでいる『社会評論』 50
(写真二十一)阿部定が読んだ『主婦の友』 50
(写真二十二)石田吉蔵が読んだ雑誌「大菩薩峠」 50
(写真二十三)阿部定と母の再会 51
(写真二十四)映画で映された新聞記事 52
(写真二十五)瀬戸内の島を見つめている後姿 52
Ⅰ 単行本 57
Ⅱ 機関雑誌 58
Ⅲ 論文     59
Ⅳ 電子辞書 59
Ⅴ、インターネット資料 59

參考文獻 Ⅰ 単行本
金子準二 東京精神分析学研究所客員(1937)『阿部定の精神分析的診断』、大森印刷所 
沢登佳人、沢登俊雄(1968)『性倒錯の世界』荒地出版社 
吉益脩夫 (監修), 内村祐之 (監修), 福島章 (編集), 小木貞孝 (編集), 中田修 (編集)(1973)『日本の精神鑑定』、みすず書房
大島渚(1976)『愛のコリーダ』、株式会社三一書房
大島渚(1979)『日曜の午後の悲しみ』、PHP研究所 
作品社編集部(1984)『犯罪の昭和史1』、作品社
文藝春秋(1984)『犯罪の昭和史1 戦前.昭和1年—昭和20年』、株式会社作品社 
平塚らいてう(1984年)『平塚らいてう著作集 第6巻 娘に母の遺産を語る』、大月書店
佐藤忠男(1987)『大島渚の世界』、朝日新聞社
丸山友岐子(1987)『はじめての愛』、株式会社かのう書房
柳田国男(1993)『明治大正史 世相編』、株式会社講談社
高橋明夫(1997)『命削る性愛の女 阿部定 事件調書全文』、コスミックインターナショナル
前坂俊之(1998)『阿部定手記』、中央公論社 
西沢裕子(1998)『SADA』、中央公論社
七北数人(1998)『阿部定伝説』、株式会社筑摩書房 
木村一郎(1998年)『お定色ざんげ』、河出書房新社 
堀ノ内雅一(1998年)『阿部定正伝』、株式会社情報センター出版局
清水正(1998)『阿部定を読む』、株式会社現代書館
木村一郎(1998)『お定色ざんげ』、河出書房新社
高橋康雄(1999)『断髪するおんなたち―モダンガールの風景』、教育出版株式会社
三好徹(2000)『妖婦の伝説』、株式会社実業之日本社
朝倉喬司(2002)『毒婦の誕生 悪い女と性欲の由来』、洋泉社 
小森陽一(2002年)『岩波講座近代日本の文化史7総力戦下の知と制度』、岩波書店 
伊佐千尋(2005)『阿部定事件―愛と性の果てに』、新風舎
前田愛(2006)『幻景の明治』、岩波書店 
岩見照代(編集)(2007)『近代日本のセクシュアリティ第10巻 性と〈悪〉1』、ゆまに書房
大林宣彦(2008)『ぼくの映画人生』、実業之日本社 
四方田犬彦(2010)『大島渚と日本』、株式会社筑摩書房
上野千鶴子(2010)『女ぎらい―ニッポンのミソジニー』、紀伊国書店
佐藤愛子(2011)『今は昔のこんなこと』、文藝春秋社 
舘かおる(2011)『女性とたばこの文化誌―ジェンダー規範と表象』、世織書房
大橋義輝(2013)『毒婦伝説-高橋お伝とエリート軍医たち』、共栄書房 
小野沢稔彦(2013)『大島渚の時代 時代のなかの大島渚』、精興社
竹内瑞穂+「メタモ研究会」(2016)『〈変態〉二十面相―もうひとつの近代日本精神史』、六花出版
橋本治(2015)『性のタブーのない日本』、株式会社集英社
園田寿 臺宏士(2016)『エロスと「わいせつ」のあいだ』、朝日新聞出版
北原みのり(2017)『日本のフェミニズム』、株式会社河出書房新社

Ⅱ 機関雑誌
「続く妖女告白 朗に係官と問答」『読売新聞』、1936年5月22日付
『文学界』6月号(1936)、文藝春秋社。
『別冊太陽(1955)乱歩の時代 昭和エロ・グロ・ナンセンス』、平凡社
『現代の眼』総特集 日本の近代(1976)8月号、現代評論社
『インパクション112 安田弁護士不当逮捕を考える』(1990)、インパクト出版会
『文藝春秋』 三月特別号(1997)、株式会社文藝春秋
『キネマ旬報』(1998)4月下旬号NO.1252
伊能秀明(2003)「阿部定の精神鑑定書」、明治大学博物館研究報告第8号 
明治大学博物館研究報告 第九号 (二〇〇四) 阿部定訊問事項
上瀬由美子(2011)「性の商品化と職業スティグマ : キャバクラに対する成人男女の意識調査から」GEMC journal編集委員会 編 
太田恭子(2012)「明治・大正・昭和前期における性教育の女性化 近代日本における女性の主体化の一局面」『社会学論考』 第33号
和光大学現代人間学部紀要 第8号(2015年3月)

Ⅲ 論文
橋本淳(1989)「キェルケゴール『死に至る病』の研究(2)」、関西大学『神學研究』
桑尾光太郎(1995)「進歩的」雑誌と反ファシズム運動-『社会評論』(一九三五年三月~一九三六年八月)の軌跡―」『学習院大学史料館紀要』(8)
林淑丹(2008)「「毒婦」幻想-菊池三渓「臙脂虎伝」と仮名垣魯文『高橋阿伝夜刀譚』」、文藻外語学院[日文系] 期刊論文http://ir.lib.wzu.edu.tw:8080/dspace/handle/987654321/230 
波潟剛(2009)、「昭和モダンと文化翻訳—エロ・グロ・ナンセンスの領域―」、九州大学日本語文学会「九大日文」編集委員会
村山佳寿子(2015年)、「近代社会における女性の音楽教育について ―伝統音楽の中の稽古事を通して―」、比較日本学教育研究センター研究年報 第11号、お茶の水女子大学
歌川光一(2011年)、「明治初期小新聞にみる〈娘〉と三味線―遊芸の近代に関する-考察―」、生涯学習基盤経営研究 第36号、東京大学

Ⅳ 電子辞書
三省堂 スーパー大辞林3.0

Ⅴ、インターネット資料
NHKONLINE http://www2.nhk.or.jp/school/movie/clip.cgi?das_id=D0005403087_00000&p=box 
日本語俗語辞書 http://zokugo-dict.com/06ka/kasutori.htm  
朝日新聞DIGITAL http://www.asahi.com/articles/ASJ5D6RM4J5DUTIL04C.html
日本劇作家協会 http://www.jpwa.org/main/genronhyogen01/tpp5#kaisetsu13
三橋順子ブログ『続々・たそがれ日記』http://junko-mitsuhashi.blog.so-net.ne.jp/2014-07-04-1
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解https://kotobank.jp/word/%E5%8E%9F%E5%85%89%E6%99%AF-161822
「阿部定さんの印象」、青空文庫http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/files/42883_31183.html 
「妖婦」、青空文庫http://www.aozora.gr.jp/cards/000040/card46307.html 
毒婦の解説、デジタル大辞http://kotobank.jp/word/%E6%AF%92%E5%A9%A6?dic=daijisen&oid=13268400 
和辻哲郎「ゼエレン・キェルケゴオル」序、
https://www.aozora.gr.jp/cards/001395/files/50681_42652.html 
長谷川綾子「自己意識が化粧行動と、素顔を見せることに対する抵抗感に与える影響 ~公的自己意識、他者意識、セルフ・モニタリングの3尺度からみる自己意識~」
http://cache.yahoofs.jp/search/cache?c=sxTbC5dKK6EJ&p=http%3A%2F%2Fwww2.itc.kansai-u.ac.jp%2F%7Etsuchida%2Fthesis06%2Fhasegawa.pdf&u=www2.ipcku.kansai-u.ac.jp%2F%7Etsuchida%2Fthesis06%2Fhasegawa.pdf
ポーラ文化研究所 http://www.po-holdings.co.jp/csr/culture/bunken/muh/10-1.html
厚生労働省 ハンセン病歴史 http://www.mhlw.go.jp/houdou/2003/01/h0131-5/histry.html 
中原中也 全詩アーカイブhttp://nakahara.air-nifty.com/blog/2013/08/post-63a6.html  
ハフポストhttps://www.huffingtonpost.jp/2017/03/08/abesada_n_15232470.html
AbemaTV https://abematimes.com/posts/4233891
映画『可愛い悪魔』http://is-field.com/kawa-aku/index.html
瞽女資料館http://www.geocities.jp/gozearchives/about.html
YAHOO ニュースhttps://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190221-00010000-tanba-l28
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