淡江大學覺生紀念圖書館 (TKU Library)
進階搜尋


下載電子全文限經由淡江IP使用) 
系統識別號 U0002-0307201416073800
中文論文名稱 村上春樹文學中的「現實」之系譜與其轉折 ─以《舞舞舞》、《國境之南,太陽之西》、《發條鳥年代記》為中心─
英文論文名稱 The Development and Transition of Realty in Huruki Murakami Literature—Focus on “Dance Dance Dance”, “South of the Border, West of the Sun”, and “The Wind-Up Bird Chronicle ”
第三語言論文名稱 村上春樹文学における「現実」の系譜とその屈折 ─『ダンス・ダンス・ダンス』、『国境の南、太陽の西』、『ねじまき鳥クロニクル』を 中心に─
校院名稱 淡江大學
系所名稱(中) 日本語文學系碩士班
系所名稱(英) Department of Japanese
學年度 102
學期 2
出版年 103
研究生中文姓名 劉于涵
研究生英文姓名 Yu-Han Liu
學號 600100019
學位類別 碩士
語文別 日文
口試日期 2014-06-22
論文頁數 175頁
口試委員 指導教授-曾秋桂
委員-小森陽一
委員-柴田勝二
中文關鍵字 村上春樹  〈現實〉  系譜  轉折 
英文關鍵字 Haruki Murakami  Realty  Transition  Development 
第三語言關鍵字 村上春樹  「現実」  系譜  屈折 
學科別分類
中文摘要 本論文中設定三課題,分成四章考察及論究村上春樹文學中的〈現實〉之系譜與其轉折。第一章回顧村上春樹先行研究,欲確立村上春樹文學時期〈現實〉的之系譜及轉變。第二章至第四章分別考察《舞舞舞》、《國境之南,太陽之西》、《發條鳥年代記》等三作之中〈現實〉之真義。關於本論文之課題如下簡述:
 考察《舞舞舞》、《國境之南,太陽之西》、《發條鳥年代記》中之〈現實〉為課題一。透過考察此三作品可得知:村上春樹文學中的〈現實〉已是泛指固定的某物。對〈現實〉感到混亂的主角透過與他人確立關聯之旅程,進而將自我與〈現實〉連結。
 透過課題一之考察,可確立村上春樹文學中〈現實〉之系譜,並可從中歸結出〈現實〉於系譜中所呈現的轉折。《舞舞舞》之前的作品,〈現實〉多被解讀為與異界對立之空間;但《舞舞舞》之後,〈現實〉儼然已非為固定之空間。且於《發條鳥年代記》之後,主角於治療心靈創傷過程中,作品出現更多看似非現實之〈現實〉,其正是村上春樹文學中的重要轉變。
 最後,本論文著眼於〈現實〉與作者村上春樹之關聯。村上春樹於1986年至1995年間離開日本,其後輾轉於歐洲及美國工作。離開日本期間,村上春樹仍致力於創作,出版了本論文中所考察之《舞舞舞》、《國境之南,太陽之西》、《發條鳥年代記》等三作品。同時,於村上春樹離開日本之十年間,日本經濟自戰後以來達到最高點,又從高度經濟發展期進入泡沫化經濟,乃至於1995年發生阪神大地震及東京地下鐵沙林事件。因此,國民作家村上春樹之變身可謂是因應時代背景變化所致。
英文摘要 There are three issues to be studied in this thesis. In Chapter 1, this thesis reviews the advance study in order to confirm the development and Transition in Haruki Murakami Literature. In Chapter 2 to Chapter 4, I study the Realty in “Dance, Dance, Dance”, “South of the Border, West of the Sun”, and “The Wind-Up Bird Chronicle” in Haruki Murakami Literature.
To study the Realty in “Dance, Dance, Dance”, “South of the Border, West of the Sun”, and “The Wind-Up Bird Chronicle” is the first issue. According to my study, there is not only one Realty in Haruki Murakami Literature. Specifically speaking, the character make the relationship with others to let himself link with the Reality.
The development of the Reality in Haruki Murakami Literature is mentioned in the second issue. We can figure out some changes of the Reality since “Dance, Dance, Dance”. Before “Dance, Dance, Dance”, the Reality is the real word. However, after “Dance, Dance, Dance”, the Reality should not be understood like a space. Especially, since “The Wind-Up Bird Chronicle”, the characters try to heal themselves by the Reality which is unreality.
The relationship between the Reality and Haruki Murakami is studied in the third issue. Since 1986 to 1995, Haruki Murakami worked in the EU and USA. He published “Dance, Dance, Dance”, “South of the Border, West of the Sun”, and “The Wind-Up Bird Chronicle” during this 10 years. However, at the same period, Japan was force to face Economic bubble, the Great Hanshin earthquake and Tokyo subway sarin attack. Actually, the transformation of Haruki Murakami proves the change for Japan.
第三語言摘要 本論文では、3つの課題を設けて、4章に分けて考察を進めた。第一章は、村上春樹文学における「現実」の先行研究を振り返って、先行研究で究明された「現実」を体系化し、その屈折を考察するものである。第二章から第四章までは、「過渡期10年間」に創作された『ダンス・ダンス・ダンス』、『国境の南、太陽の西』、『ねじまき鳥クロニクル』における「現実」を究明した。そして、本論文で考察した課題について、以下のように簡単に述べることにする。
 第一の課題は、『ダンス・ダンス・ダンス』、『国境の南、太陽の西』、『ねじまき鳥クロニクル』における「現実」への考察である。本論文の考察によると、「現実」の構造や意味は決まったものではない。また、「現実」に対して混乱を感じた「僕」は、他人との繋がりを通して、「現実」へと自己を結び付けようとした。
第二の課題は、第一の課題に基づき、村上春樹文学における「現実」の系譜を体系化した上で、その脈絡を辿りながら、その屈折をも明らかにするものである。『ダンス・ダンス・ダンス』の前の作品では、「現実」は異界と対峙する空間として存在している一方で、その以後、「現実」は具体的に目に見える空間ではなくなった。更に、『ねじまき鳥クロニクル』をはじめ、非現実に見える「現実」を通して癒されることこそ、小説という手段が社会とコミットメントすることを可能性にした構図が窺えよう。
第三の課題は、作家村上春樹との関わりへの探求である。村上春樹は1986年から1991年までの6年間はほとんどヨーロッパに滞在した。この日本を離れた10年間に村上春樹は『ダンス・ダンス・ダンス』、『国境の南、太陽の西』、『ねじまき鳥クロニクル』を次々に書き終えた。一方、村上春樹が日本を離れたこの10年間、日本では、ますます高度資本主義社会へと本格的に転換し、バブル経済の最高の到達点となった。更に、90年代半ばには1995年阪神大震災と東京地下鉄サリン事件に遭遇し、大きな打撃を受けた。それに応じて、国民作家と呼ばれた村上春樹は、作品の転換を通して自分自身の変化を示そうとしたと言えよう。
論文目次 序論 1
第一節 研究動機 1
第二節 研究対象と内容 3
第三節 論文構成 6

第一章 村上春樹文学における「現実」の先行研究を振り返って 8
第一節 はじめに 8
第二節 村上春樹文学における「現実」の「転換」 10
第三節 転換する前の『風の歌を聴け』から『ノルウェイの森』まで 13
第四節 過渡期の『ダンス・ダンス・ダンス』から『ねじまき鳥クロニクル』まで 20
第五節 転換した『スプートニクの恋人』の以後の作品群 31
第六節 おわりに 39

第二章 『ダンス・ダンス・ダンス』における「現実」 41
第一節 はじめに 41
第二節 「僕」に関する出来事から見た「現実」 43
第三節 「非現実の部屋」が映し出した「現実」 51
(一)「羊男の部屋」から見て 52
(二)「日曜日の部屋」から見て 58
(三)「死体を集めた部屋」から見て 62
(四)「非現実の部屋」から見た「現実」 66
第四節 高度資本主義社会から照射した「現実」 68
第五節 おわりに 79

第三章 『国境の南・太陽の西』における「現実」 83
第一節 はじめに 83
第二節 「僕」の変動している「世界」に伴った「現実」 84
(一)「僕」が感じた「世界」に注目して 87
(二)「世界」の変動から見た「現実」 94
第三節 「砂漠」と「雨」から投射した「現実」 99
(一)「砂漠」との関わりから見て 99
(二)島本と「雨」との繋がりから見て 104
第四節 おわりに 108

第四章 『ねじまき鳥クロニクル』における「現実」 111
第一節 はじめに 111
第二節 「僕」が語った「現実」 113
(一)クミコへの回想から見て 117
(二)加納クレタとの性交から見て 123
第三節 井戸を辿った「現実」 132
(一)間宮中尉との共通性から見て 136
(二)綿谷昇との繋がりから見て 144
第四節 おわりに 150

結論 153
テキスト 161
参考文献 161
付録資料 165

表0-1 村上春樹の「過渡期10年間」の作品一覧表(年代順) 6
表1-1 『風の歌を聴け』から『ノルウェイの森』までの「現実」 18
表1-2 『ダンス・ダンス・ダンス』から『ねじまき鳥クロニクル』までの「現実」 28
表1-3 転換した『スプートニクの恋人』の以後の作品群の「現実」 37
表2-1 『ダンス・ダンス・ダンス』における「僕」に関する出来事 43
表2-2 「羊男の部屋」から見た「現実」 52
表2-3 「日曜日の部屋」から見た「現実」 59
表2-4 「死体を集めた部屋」から見た「現実」 62
表3-1 「僕」が定義した人生の段階とその出来事 85
表3-2 再出現した島本と「現実」に関して 104
表4-1 「僕」に関する出来事 113
表4-2 「僕」とクミコとの交際に関して 117
表4-3 加納クレタとの性交に関して 123
表4-4 加納クレタとクミコとの比較 129
表4-5 井戸に関わる出来事 133

図0-1 村上春樹長編小説の脈絡と変化について 4
図1-1 村上春樹文学における「現実」の「転換」 12
図1-2 先行研究から見た「現実」の研究焦点の変化 39
図2-1 ユミヨシを通しての「現実」への回帰 67
図2-2 『ダンス・ダンス・ダンス』に見せた「現実」と「僕」の回復 79
図3-1 「僕」の「世界」の変動のプロセス 93
図4-1 加納クレタの「服装」と「僕」の「現実」 127
図4-2 間宮中尉の井戸体験について 136
図4-3 「僕」の井戸の初体験について 138
図4-4 『ねじまき鳥クロニクル』における「現実」と「僕」の回復 150
図5-1 「こちら側」と「あちら側」の構図においての「現実」 156
図5-2 村上春樹文学における「現実」の系譜とその屈折 157
參考文獻 テキスト

(1991)『村上春樹全作品1979∼1989⑦ ダンス・ダンス・ダンス』講談社
(2003)『村上春樹全作品1990∼2000②国境の南・太陽の西 スプートニクの恋人』
講談社
(2003)『村上春樹全作品 1990∼2000④ ねじまき鳥クロニクル1・2』講談社
(2003)『村上春樹全作品1990∼2000⑤ ねじまき鳥クロニクル3』講談社


参考文献

Ⅰ 単行本(年代順)

歌田明弘編(1989)『ユリイカ 第21巻8号』青土社
坂本忠雄編(1994)『新潮 第91巻第8号 1994年7月号』新潮社
加藤典洋(2005・1996初版)『イエローページ』荒地出版社
河合隼雄・村上春樹(1996)『村上春樹、河合隼雄に会いに行く』岩波書店
吉田春生(1997)『村上春樹、転換する』彩流社
木股知史(1998)『村上春樹 日本文学研究論文集成46』若草書房
栗坪良樹・柘植光彦編(1999)『村上春樹スタディース01』若草書房
栗坪良樹・柘植光彦編(1999)『村上春樹スタディース02』若草書房
栗坪良樹・柘植光彦編(1999)『村上春樹スタディース03』若草書房
栗坪良樹・柘植光彦編(1999)『村上春樹スタディース04』若草書房
栗坪良樹・柘植光彦編(1999)『村上春樹スタディース05』若草書房
島村輝(2001)『村上春樹がわかる』朝日新聞社
村上春樹(2002)村上春樹全作品1990∼2000① 短編集Ⅰ』講談社
岩宮恵子(2004)『思春期をめぐる冒険 心理療法と村上春樹世界』日本評論社
加藤典洋(2004)『村上春樹イエローページ PART2 』荒地出版社
今井清人編(2005)『村上春樹スタディーズ 2000-2004』若草書房
清水良典(2006)『村上春樹はくせになる』朝日新聞社
柴田元幸編(2006)『世界は村上春樹をどう読むか』文芸春秋
小森陽一(2006)『村上春樹論『海辺のカフカを精読する』』平凡社
黒古一夫(2007)『村上春樹 「喪失」の物語から「転換」の物語へ』勉誠出版
石原千秋(2007)『謎とき村上春樹』光文社
宇佐美毅・千田洋幸編(2011・2008初出)『村上春樹と一九八〇年代』おうふう
今井清人編(2008)『村上春樹スタディーズ 2005-2008』若草書房
鈴木智之(2009)『村上春樹と物語の条件 『ノルウェイの森』から『ねじまき鳥クロニクル』へ』青弓社
村上春樹(2010)『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです 村上春樹インタビュー集1997-2009』文芸春秋
柘植光彦(2010)『村上春樹の秘密 ゼロからわかる作品と人生』アスキー新書
松山健一(2010)『村上春樹:都市小説から世界文学へ』第三文明社
今井清人編(2010)『村上春樹スタディーズ 2008-2010』若草書房
宮脇俊文(2010)『村上春樹を読む 全小説と作品キーワード』文庫ぎんが堂
黒古一夫(2010)『戦争・辺境・文学・人間─大江健三郎から村上春樹まで』勉誠出版
小山鉄郎(2010)『村上春樹を読みつくす』講談社
松本健一(2010)『村上春樹─都市小説から世界文学へ』第三文明社
酒井英行・堀口真利子(2011)『村上春樹『ノルウェイの森』の研究』沖積舎
尾高修也(2011)『近代文学以後「内向の世界」から見た村上春樹』作品社
柴田勝二(2011)『村上春樹と夏目漱石─二人の国民作家が描いた日本』祥伝社
宇佐美毅・千田洋幸編(2012)『村上春樹と一九九〇年代』おうふう
河合俊雄(2012)『村上春樹の「物語」 夢テキストとして読み解く』新潮社
加藤典洋(2012)『村上春樹の読みかた』平凡社


Ⅱ 雑誌、機関論文(年代順)

井口時男(1986・初出1983)「伝達という出来事」『シーク&ファインド』青銅社
遠藤伸治(1993)「村上春樹「ダンス・ダンス・ダンス」論─いるかホテル論─」『近代文学試論』no.31広島大学近代文学研究会
田中励儀(1996)「『ノルウェイの森』─現実界と他界との間で─」『國文學:解釈と教材の研究 村上春樹─予知する文学 1995年3月号』第40巻第4号學燈社
中村三春(1995)「『風の歌を聴け』『1973年のピンボール』『羊をめぐる冒険』『ダンス・ダンス・ダンス』四部作の世界」『國文学:解釈と教材の研究 村上春樹─予知する文学 1995年3月号』第40巻第4号學燈社
木股知史(1998)「からっぽであることをうけいれるということ 『国境の南、太陽の西』」『國文學:解釈と教材の研究 特集 ハイパーテクスト・村上春樹』43巻3号學燈社
勝原晴希(1998)「脆く危うい朝─『ダンス・ダンス・ダンス』」『國文學:解釈と教材の研究 特集 ハイパーテクスト・村上春樹』第43巻第3号學燈社
和田博文(1998)「『ねじまき鳥クロニクル』のコード 「身体」としての個人」『國文學:解釈と教材の研究 特集 ハイパーテクスト・村上春樹』43巻3号學燈社
中村三春(1998)「行方不明の人物関係─<消滅>と<連環>の物語─」『國文學:解釈と教材の研究 特集 ハイパーテクスト・村上春樹』43巻3号學燈社
鈴木智之(2004)「恐怖の浮上─村上春樹『ダンス・ダンス・ダンス』と物語生産の条件─」『社会志林』51巻1号法政大学
太田玲子(2005)「村上春樹『国境の南、太陽の西』の物語の構造」『学苑・人間文化学科特集』第773号
宇佐美毅(2007)「非現実的な現実─村上春樹作品の〈二つの世界〉をめぐって─」『文学《特集》虚構のリアリティ』第8巻第1号岩波書店
シャルル・マルタ・デュイスシロ(2008)「村上春樹初期作品について─背景も視野にいれながら─」『岩手大学大学院人文社会科学研究科紀要』第17号岩手大学
中川慈代(2009)「若者文化における現実感覚の変容─村上春樹の作品をてがかりにして─」
『滋賀大学大学院教育学院研究科論文集』第12号滋賀大学
真鍋守栄(2010)「村上春樹『ダンス・ダンス・ダンス』についての一考察─心理学の視点から─」『茨城キリスト教大学紀要』44号茨城キリスト教大学
山根由美恵(2012)「村上春樹『ダンス・ダンス・ダンス』論─「イグザイル」の視点から─」『近代文学試論』NO.50広島大学近代文学研究会
関口靖彦編(2012)「特集 いまこそ 村上春樹1Q84X2012 1980年代生まれの僕らに足りない物語」『ダ・ヴィンチ』NO.222 10月号メディアファクトリー


Ⅲ 新聞記事・インターネット類

「村上春樹さん「1Q84」100万部 引用本にも波及」(2009年6月9日)朝日新聞http://book.asahi.com/news/TKY200906090268.html
(閲覧時間:2014年4月7日)

「年間ベストセラー、1位は村上春樹さん「多崎つくる」」(2013年12月2日)日本経済新聞 http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG0100Y_S3A201C1CR0000/
(閲覧時間:2014年4月7日)
論文使用權限
  • 同意紙本無償授權給館內讀者為學術之目的重製使用,於2014-07-14公開。
  • 同意授權瀏覽/列印電子全文服務,於2014-07-14起公開。


  • 若您有任何疑問,請與我們聯絡!
    圖書館: 請來電 (02)2621-5656 轉 2281 或 來信