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系統識別號 U0002-0307201416022300
中文論文名稱 村上春樹文學中「貓」之意涵—以長篇小說為主探討之—
英文論文名稱 The meaning of “cats” in the works of Murakami Haruki —Focusing on the novels—
第三語言論文名稱 村上春樹文学における「猫」の意味─長編小説を中心に─
校院名稱 淡江大學
系所名稱(中) 日本語文學系碩士班
系所名稱(英) Department of Japanese
學年度 102
學期 2
出版年 103
研究生中文姓名 郭雅涵
研究生英文姓名 Ya-Han Kuo
學號 600100050
學位類別 碩士
語文別 日文
口試日期 2013-06-22
論文頁數 130頁
口試委員 指導教授-曾秋桂
委員-小森陽一
委員-柴田勝二
中文關鍵字 村上春樹  「貓」  長篇小說 
英文關鍵字 Haruki Murakami  cats  the novels 
第三語言關鍵字 村上春樹、猫、長編小説 
學科別分類
中文摘要 本論文以村上春樹文學中「貓」的意涵為中心作考察。本論文設定了四個課題,並分成四章進行考察。第一章為《尋羊冒險記》、《舞舞舞》中「貓」的意涵。第二章為《發條鳥年代記》中「「貓」」的意涵。第三章為《人造衛星情人》中「貓」的意涵。第四章為《海邊的卡夫卡》中的意涵。
本論文的第一個課題為分析各作品中的主角及登場人物對於「貓」的態度。其可分為以下兩點。第一,在《尋羊冒險記》、《舞舞舞》、《發條鳥年代記》中,主角藉由「貓」的死或失蹤,開始重視「貓」的存在意義。第二,在《人造衛星情人》、《海邊的卡夫卡》中,「貓」由始至終都是被重視的存在。但在故事在最後,卻失蹤或是被虐殺。
第二個課題則是針對「貓」的名字進行考察。根據本論文的考察,由人類的名字所命名的「貓」,代表著命名的人與擁有該名字的登場人物間之關係。另外,由魚的名字所命名的「貓」則是一個「再生的裝置」,為故事帶來新的開始。
第三個課題是考察村上春樹文學中「貓」的意涵。根據本論文的考察可分為①原本生活的象徵②自立③「惡」的象徵,同時也「善」的象徵④對異界的恐懼⑤通往異界的引導者,以上五大類。
第四個課題則是本論文中「貓」之意涵與村上春樹的關係。根據本論文的考察,「貓」在作品當中可視為一個「再生的裝置」。因此,村上春樹犧牲自己所愛的「貓」,賦予其這重要意義,為故事中的主角及登場人物帶來新的開始。
英文摘要 This thesis consists of four main subjects, which was analyzed with four chapters. The first chapter is the analysis of “A Wild Sheep Chase” and “Dance Dance Dance.” The second chapter is the analysis of “The Wind-Up Bird Chronicle.” The third chapter is the analysis of “Sputnik Sweetheart.” The fourth chapter is the analysis of “Kafka on the Shore.”
First subject is the attitude that protagonist takes toward the cats. According to the conclusion of this thesis, that could be divided into two kinds. First, the protagonists become care of the “cats” by the missing of the cats or the death of the “cats”. Second, the protagonists care about the “cats” from the beginning to the end. But consequently, the “cats” are missing or died in the end of the story.
Second subject is the analysis of the cats’ names. According to the conclusion of this thesis, the “cats” which is named by the name of the character in the story, are the symbol of relationship between the person who gave the name to the “cats” and the person who owned that name. Besides, the “cats” which is named by the name of the fish, are the symbol of regeneration in the story.
Third subject is the meaning of “cats” in the works of Murakami Haruki. According to the conclusion of this thesis, that could be divided into five kinds of meaning including, the symbol of the protagonist’s normal life, the symbol of self-reliant, the symbol of evil, the symbol of the fear toward different-dimension world, the guide show the protagonist to different-dimension world.
Forth subject is the relation between the meaning of “cats” in the works and the author, Murakami Haruki. According to the conclusion of this thesis, the “cats” are the symbol of regeneration in the story. Thus, Murakami Haruki makes his favorite cats to sacrifice in the story and bring a new beginning to the protagonist.
第三語言摘要 本論文では、村上春樹文学における「猫」の意味を中心にして、四つの課題を設けて、四章に分けて考察を進めた。第一章は『羊をめぐる冒険』、『ダンス・ダンス・ダンス』を研究するものである。第二章は『ねじまき鳥クロニクル』を考察するものである。第三章は『スプートニクの恋人』を対象とするものである。第四章は『海辺のカフカ』を探求するものでる。
第一の課題については、本論文で挙げられた物語の中で、それぞれの登場人物の「猫」に対する態度、及びその変化である。それは二つの種類に分けられる。まず、一点目としては、『羊』、『ダンス』、『ねじまき鳥クロニクル』で、それぞれの主人公は「猫」の死や「猫」の失踪によって、ようやく「猫」を重視し始めたのである。二点目としては、『スプートニクの恋人』、『海辺のカフカ』での「猫」は最初から最後まで登場人物に重視されている重要な鍵になる存在と判断できよう。だが、結局、「猫」は失踪したり、殺されたりすることになる。
第二の課題については、「猫」の名前を中心に考察を進めてきた。人間の名前で名付けられた「猫」は、名付ける人と元々その名前持つ人や人間との繋がりを象徴するものである。一方、魚の名前で名付けられた「猫」は、物語での<再生の装置>として仕込まれ、物語に新しい展開をもたらしたのである。
第三の課題については、村上春樹文学における「猫」の意味を考察した。村上春樹における「猫」の意味は①元の生活の象徴、②自立、③<悪>の象徴と同時に、<悪>の象徴に抵抗する<善>の象徴、④「向こう側」への恐怖、⑤「向こう側」への<導き手>と5つの類型に分けられる。
第四の課題は、本論文で考察してきた「猫」と村上春樹との関わりである。本論文の考察結果を通して見れば、それは、「猫」が<再生の装置>として作品に仕込まれるという基本的な性格を持っているからだということが出来よう。村上春樹は、自分の愛する「猫」を死や消滅という形で犠牲にして、物語の主人公や登場人物に新しい展開をもたらしたのである。
論文目次 序論 1
第一節 研究動機 1
第二節 先行研究 5
第三節 研究内容及び方法 10

第一章 『羊をめぐる冒険』、『ダンス・ダンス・ダンス』における「猫」の意味 13
第一節 はじめに 13
第二節 『羊』における命名する前の「猫」の持つ意味 15
第三節 『羊』における命名した後の「猫」の持つ意味 19
第四節 『ダンス』における「猫」の意味 25
(一)「羊」探しの旅が終わった「僕」の心境 26
(二)「いわし」の死 28
(三)「いわし」が死んだ後の「僕」 30
第五節 おわりに 31

第二章 『ねじまき鳥クロニクル』における「猫」の意味 33
第一節 はじめに 33
第二節 「猫」が失踪する前 34
(一)「猫」の登場 34
(二)「猫」の名前から見て 38
第三節 「猫」が失踪した後 40
(一)「猫」の失踪 40
(二) 「猫」探し 43
(三)「猫」の帰宅 45
第四節 「ねじまき鳥と火曜日の女たち」との比較 52
(一)「猫」の失踪 54
(二)「猫」探し 55
第五節 おわりに 56
第三章 『スプートニクの恋人』における「猫」の意味 59
第一節 はじめに 59
第二節 すみれをめぐる出来事 61
第三節 「猫」に関する話をする前 63
(一)ミュウに出会った後、すみれの心境変化 63
(二)ヨーロッパ旅行に出た後、すみれの心境変化 65
第四節 「猫」に関する話をした後 69
(一)「猫」に関する三つの話 70
(二)「猫」に関する話を語った後のすみれ 73
第五節 「呪術的な洗礼」とされる「犬」 76
第六節 短編小説「人喰い猫」との比較 79
(一)「猫」の失踪の話 80
(二)イズミの失踪 81
第七節 おわりに 82

第四章 『海辺のカフカ』における「猫」の意味 85
第一節 はじめに 85
第二節 偶数章と奇数章との関連 86
第三節 ナカタをめぐる「猫」との会話能力 91
(一)「事故」前のナカタ 91
(二)「事故」後のナカタ 92
第四節 「猫」探しの旅 95
(一)「猫」に名前をつける行為について 95
(二)「猫」との会話を通して 97
第五節 「猫」殺しに直面したナカタ 101
(一)「猫」殺しのジョニー・ウォーカー 102
(二) 「巨大な黒い犬」 102
(三)「猫」との会話能力の喪失 105
第六節 星野をめぐる「猫」との会話 106
(一)星野とナカタとの出来事 107
(二)星野をめぐる「猫」との会話 111
第七節 おわりに 113

結論 117

テキスト 127

参考文献 127

図 目 次
図1-1 「僕」の「猫」に対する態度の変化 18
図1-2 名前の特性 21
図1-3 「猫」の名前 22
図1-4 「僕」にとっての「猫」の存在 24
図1-5 「羊」探しの旅が終わった「僕」の心境 26
図1-6 自分の状況を「猫」に投影した「僕」 29
図1-7 『羊』における人物関係 31
図2-1 クミコをめぐる「猫」 37
図2-2 「猫」の新しい名前 48
図2-3 「猫」の帰宅が持つ意味 52
図2-4 「僕」とクミコとの間の「猫」 56
図2-5 「僕」が失ったものを取り戻す過程 57
図3-1 すみれの心境変化 75
図3-2 『スプートニクの恋人』における「猫」 83
図4-1 ナカタとカフカの物語 86
図4-2 「猫」に名前をつけるナカタについて 96
図4-3 ナカタとジョニー・ウォーカーとの関係 104
図4-4 「猫」との会話能力を失ったナカタ 106
図4-5 『海辺のカフカ』における「こちら」と「向こう側」 114
図5-1 村上春樹文学で見られる「猫」に対する登場人物の態度の変化 118
図5-2 本論文で挙げられた「猫」の名前 119
図5-3 村上春樹文学における「猫」の名前の特性 121

表 目 次
表0-1 村上春樹の長編小説における「猫」に関する描写 2
表0-2 村上春樹の長編以外の作品における「猫」に関する描写 3
表0-3 本論文で挙げられた「猫」に関する先行研究 8
表1-1 「猫」に命名する前の描写 15
表1-2 「猫」に命名した後の描写 19
表2-1 クミコをめぐる出来事 34
表2-2 クミコと「僕」との間に関連性のある綿谷ノボル 38
表2-3 本文から抜き出した「猫」の失踪 40
表2-4 「猫」が戻る前の「僕」の行動について 43
表2-5 「猫」が戻ってきた後の「僕」の行動について 45
表2-6 両作品の比較 53
表3-1 すみれをめぐる出来事 61
表3-2 ミュウに出会った後、すみれの心境変化 63
表3-3 すみれとミュウのギリシャでの生活 67
表3-4 「猫」に関する三つの話 70
表3-5 「犬」に関する描写 76
表3-6 両作品の比較 79
表4-1 『海辺のカフカ』における出来事 87
表4-2 ナカタをめぐる事件に対するナカタの解釈 92
表4-3 『海辺のカフカ』で挙げられた「猫」の名前 95
表4-4 「猫」との会話 97
表4-5 「猫」たちと話した後のナカタの状態 100
表4-6 ナカタと「犬」の出来事 102
表4-7 星野に関する背景 107
表4-8 星野とナカタとの旅 108
表4-9 ナカタと星野がそれぞれ「入り口の石」と話す場面 111
表5-1 村上春樹文学における「猫」の意味 122


參考文獻 参考文献(年代順)
Ⅰ単行本
1.村上春樹(1991)あとがき『村上春樹全作品1979∼1989⑦ダンス・ダンス・ダンス』講談社
2.加藤典洋(1996)『村上春樹イエローページ』荒地出版社
3.栗坪良樹・柘植光彦編(1999)『村上春樹スタディーズ01』若草書房
4.栗坪良樹・柘植光彦編(1999)『村上春樹スタディーズ02』若草書房
5.栗坪良樹・柘植光彦編(1999)『村上春樹スタディーズ03』若草書房
6.栗坪良樹・柘植光彦編(1999)『村上春樹スタディーズ04』若草書房
7.栗坪良樹・柘植光彦編(1999)『村上春樹スタディーズ05』若草書房
8.アエラ編集部編(2001)『村上春樹がわかる』朝日新聞社
9.村上春樹(2003)題解『村上春樹全作品1990∼2000④ねじまき鳥クロニクル1』
10.村上春樹(2003)『少年カフカ』新潮社
11.岩宮恵子(2004)『思春期をめぐる冒険-心理療法と村上春樹の世界』日本評論社
12.加藤典洋(2004)『村上春樹イエローページPART2』荒地出版社
13.鈴村和成(2004)『村上春樹とネコの話』彩流社
14.明石加代(2005)『村上春樹スタディーズ2000-2004』若草書房
15.村上春樹(2006)『「これだけは、村上さんに言っておこう」』朝日新聞社 
16.清水典良(2006)「メタファーの森『海辺のカフカ』」『村上春樹はくせになる』朝日新聞社
17.小森陽一(2006)『村上春樹論『海辺のカフカを精読する』』平凡社
18.石原千秋(2007)『謎とき村上春樹』光文社
19.村上春樹研究会(2009)『村上春樹の『1Q84』を読み解く』データハウス
20.松本健一(2010)『村上春樹─都市小説から世界文学へ』第三文明社
21.村上春樹(2010)『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです─村上春樹インタ
ビュー集1997-2009』文藝春秋
22.小山鉄郎(2010)『村上春樹を読みつくす』講談社
23.清真人(2011)『村上春樹の哲学ワールド─ニーチェ的長編四部作を読む』はるか書房
24.柴田勝二(2011)『村上春樹と夏目漱石─二人の国民作家が描いた日本』祥伝社
25.河合俊雄(2011)『村上春樹の物語─夢テキストとして読み解く』新潮社
26.加藤典洋(2012)『村上春樹の読みかた』平凡社

Ⅱ雑誌
1.(初1989・2010)『ユリイカ臨時増刊号総特集村上春樹の世界』第21巻第8号
青土社
2.(1998)『國文學:解釈と教材の研究』Vol.43學燈社
3.(2007)『文学』第8巻第1号岩波書店

Ⅲ機関誌・論文
1.小池清治(2004)「『吾輩は猫である』の猫はなぜ名無しの猫なのか?─「固有名詞」論─」『宇都宮大学国際学部研究論集』第18号
2.鈴木智之(2006)「災厄の痕跡 : 日常性をめぐる問いとしての『ねじまき鳥クロニクル』(2)」『社会志林』46巻1号法政大学社会学部学会
3.明石加代(2006)「『ねじまき鳥クロニクルの水脈』─レイモンド・カーヴァーと村上春樹」『心の危険と臨床の知』Vol.7甲南大学人間科学研究所編
4.明石加代(2007)「消えた猫と戻ってきた少年─村上春樹「人喰い猫」から『海辺のカフカ』へ」『心の危機と臨床の知』Vol.8甲南大学人間科学研究所編
5.西川智之(2007)「村上春樹の『海辺のカフカ』」『言語文化研究叢書』Vol.6名古屋大学大学院国際言語文化研究科
6.遠藤伸治(2008)「村上春樹『海辺のカフカ』論: 性と暴力をめぐる現代の神 『国文学攷』第199号広島大学国語国文学会
7.山崎真紀子(2009)「村上春樹『ねじまき鳥クロニクル』─火曜日の女から金曜
日の女へ」『札幌大学総合論叢』第27号
8.上村くにこ(2010)「韜晦することの快楽─『ねじまき鳥クロニクル』の登場人
物の名前と井戸のメタファーをめぐって」『甲南大学紀要文学編』Vol.161
9.野村廣之(2013)「「ねじまき鳥クロニクル』第1部・第2部における「マクガフィン」」『北里大学一般教育紀要』Vol.18

Ⅳネット資料
1. http://www.azlyrics.com/lyrics/leannrimes/borntolose.html Born To Lose歌詞(2013年10月31日閲覧)
2.小山鉄郎(2014)「「村上春樹を読む」異界に誘う猫T・S・エリオット番外編1」http://www.toonippo.co.jp/news_kyo/entertainment/20140130010010751.asp(2014年4月20日閲覧)
3.小山鉄郎(2013)「「村上春樹を読む」『鼠』と死者、『猫』と魚T・S・エリオットをめぐって、その3」http://www.47news.jp/smp/topics/entertainme
nt/2013/12/post_6431.php(2014年5月13日閲覧)
4. http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%89%E8%A5%BF%E6%B0%B4%E4%B8%B8
wikipedia安西水丸(2014年5月13日閲覧)
論文使用權限
  • 同意紙本無償授權給館內讀者為學術之目的重製使用,於2014-07-14公開。
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